- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県中山町
- 広報紙名 : 広報なかやま 令和7年11月15日号
江戸時代、最上川を利用した舟運が盛んに行われ、当町の長崎湊(みなと)は船荷の積み替えが行われた要地でした。その舟運に携わる船頭や商人たちが荷待ちの間、舟に積んできた棒ダラと小塩地区でとれた里芋を煮て食べたのが「芋煮会」の始まりといわれています。
町は「芋煮会発祥の地」として県内外に芋煮会文化を広めるため、令和6年に10月2日を「芋煮会の日」と記念日登録し、さまざまなPRを行っています。
■小学校で芋煮会
「芋煮会の日」と関連して、町内の小学校で芋煮会が行われました。
豊田小学校では毎年全校児童が集まって芋煮会をしていますが、今年は10月2日に合わせて開催され、長崎小学校では今回初めての実施となりました。豊田小学校では校舎裏の畑で、自分たちで育てた里芋とねぎを使用し、班に分かれ高学年の児童が中心となって調理を進めました。協力しながら作った芋煮は格別だったようで、美味しそうに笑顔を見せてくれました。長崎小学校では5年生と6年生が実施しました。5年生は食材を切り、6年生は火おこしなどの準備を分担して挑み、初めてということもあり、試行錯誤しながら協力して完成させました。児童たちは「初めてだけれど楽しかった。芋煮美味しい!」と話していました。
芋煮会を実施していない中山中学校や、長崎小学校の1年生から4年生には、棒ダラに馴染みのない子どもたちでも食べやすいよう工夫された「棒だら芋煮」が給食で提供され、まさに芋煮尽くしの一日となりました。
■第25回山形ふるさとCM大賞 テーマは「芋煮会」
県内35市町村がそれぞれ魅力を発信する、山形テレビ主催の「山形ふるさとCM大賞」に向け、今年は「芋煮会」をテーマに作りました。長崎小学校5~6年生にご協力いただき、子どもたちが芋煮会を楽しみにしている様子を描いた作品が完成しました。12月10日(水)午後6時45分からYTSで放送されます。ぜひご覧ください。
■みんなで芋煮を楽しもう
10月12日には、「元祖“全国”芋煮会 in 中山 2025 supported by ヤマザワ」が予定されていました。このイベントで「未来の芋煮レシピコンテスト」も企画されており、7月から9月の期間中、43件の応募がありました。その中から厳正な審査を経て3作品まで絞られ、イベント来場者に食べてもらい、投票によってグランプリを決定する予定でした。残念ながら前日からの雨の影響により今年は中止となりましたが、来年こそは晴天の下、皆で芋煮会を楽しめると良いですね。皆さんもこの機会に、ご家庭で芋煮会をしてみてはいかがでしょうか。
