- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県西川町
- 広報紙名 : NETWORKにしかわ 令和7年2月号
1月9日、病院経営強化に基づく「病院改革評価委員会」を開催しました。この委員会はプランの実効性を高めるための点検、評価を行う組織で、今回は、会議のあり方や現行のプランの内容、プランの改定などに対するさまざまなご意見をいただきました。
■病院の赤字の原因追求
Q具体的な赤字の原因を提示し、解決できるところを解決する協議を行う前向きな会議にしてもらいたい。
Q数字(指標や実績)が提示されたのは良いこと。昨年度は策定委員会や対話会で、病院継続のため3億円を稼ぐ必要があることをみんなで共有している。
A赤字の原因が何であるかをきちんと追究することをプランにも掲載しなければならないと考えています。
■対話が不十分
Q会議当日に資料を配布されても専門性の高い内容で、合意形成できない。
Qプラン改訂の理由である『現プランが難解で実装できなかった』という点は、事務局がきちんと理解して、現場と共有すべきであり、事務局と現場との対話不足がある。
A改革評価委員会は必ず年に2回開催することとし、それに伴う事前の対話も実施します。また、院内でももっと積極的に対話するよう、事務職員が現場に足を運んで対応します。
■診療報酬の加算の状況
Q診療報酬の請求にあたって医療DX推進体制整備加算は算定しているか。
A来年度の電子カルテの更新に合わせて算定する予定です。小さな加算を積み重ねて医業収益をきちんと確保することをプランにも反映させます。
■診療所化・施設の建替え
Q令和9年度の黒字化を目指し、達成できないようなら診療所化を検討することもあるとしているのに対し、令和8年度に建て替えを検討するともあり、整合性が取れない。
A診療所化や施設建替えの是非は、今後、慎重に検討していきます。
■看護師の勤務体制
Q3交代制から2交代制への勤務体制の見直しに関する現場での対話の状況は。
A検討の前段として院内で看護師を対象にアンケート調査を実施しました。今後も検討していく予定です。
■具体的な取組みの明記
Qプランにもう少し利用者目線や福祉目線の取り組みを入れてもいいのでは。
A病院利用者拡大のための大切な目線ですので、具体的な内容を追記します。
◆研修医の勝浦理人先生からメッセージをいただきました
この度11月11日から12月6日までの4週間に渡り、地域研修をさせていただきありがとうございました。
西川では、健康診断や訪問診療、外来などをさせていただきましたが、特に健康診断における西川町の皆さまの健康意識が高く大変驚きました。病気の予防・早期発見は皆さまのご協力が不可欠ですが、やはり信頼のない医師にかかるにはどうも腰が重くなってしまうものと思います。医療者として皆様の期待に応え、健康をお守りするために、改めて医学知識や経験、コミュニケーションが重要であると実感いたしました。
あっという間の4週間でしたが、この経験を糧にしてこれからも精進して参りたいと思います。温かく迎えてくださった西川町の皆さまはじめ、病院のスタッフ、ご指導いただいた先生方に深く感謝申し上げます。西川町の山菜そば大変美味しかったです、また食べたいです。