くらし 町長歳時記 (220)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県朝日町
- 広報紙名 : 広報あさひまち 令和7年7月号
■人生は無限に楽しい
~人生に失敗などあり得ない 次につながる土台があるのみ~
私たちの行動の善し悪しを示す指標の一つに、「発展性」というものがあります。
「その技術が次につながるかどうか」という視点が、企業活動の中では極めて重要な事柄であると言われています。「これができると、次にこういうことができるのではないか」という発展性がどれだけあるか。これを見極めることに経営者は注意を払っているのだそうです。この「発展性」を仲間同士で共有することにより話がどんどん膨らんでいき、皆が活き活きと楽しみながら仕事に向かうようになるというのです。
これは過去30年で売上高を30倍にした徳島県阿南市にある世界一のLEDメーカー「日亜化学工業株式会社」を取材した近岡裕氏著「技術者天国」に記載された内容の一節であります。また本書には「失敗」についても示唆に富んだ同社の経営方針が記載されておりました。
「失敗しても責められない。それもそのはず。そもそも、失敗という概念がない」
「失敗したら駄目だと分かっただけで一歩前進」
「失敗しないことよりも、やって失敗する方が良い」
「失敗を恐れずチャレンジしていく。何もやらないほうがリスクが高い」等々…。
行動を起こさなければ何も変わりません。それがたとえ失敗であったとしても、次につながる土台となれば、それは失敗とは呼ばない。
人生に失敗などあり得ない。どんな時にも前向きに、勇気を出して一歩前進。これが私たちの生き方で、未来につながる土台の構築が、今を生きる私たちの人生そのものであります。そんなポジティブ精神こそ、世界を発展に導いてくれるものと思っています。
「10年先をいろいろ想像するよりは、楽しいことに取り組んで10年先にはものになっているというのが理想だ」なるほど…。
朝日町長 鈴木浩幸