健康 町立金山診療所だより ほっとクリニックvol.197

消化器内科医師 佐藤 裕人

■大腸がん検診について
金山町の皆さん、こんにちは。時々非常勤で外来を担当させていただいております、佐藤と申します。今回は「大腸がん・大腸ポリープ」についてお話しさせていただきます。
大腸がんは、男性ではがんによる死亡の第2位、女性では第1位とされており、毎年約5万人の方が大腸がんで亡くなっていると言われています。主な症状は便秘、腹痛、血便などですが、これらの症状は病気が進行しないと現れないことが多いのが特徴です。では、どうすれば早期に発見できるのでしょうか?皆さんが健康診断などで受ける「便潜血検査」が、大腸がんの一次検診として広く用いられていますが、これを受けるだけで本当に大丈夫でしょうか?
先日、ある患者さんから「大腸カメラはしたくないが、大腸がんが心配なので便潜血検査をしてほしい」と相談されました。結果は陰性で、「これで今後大腸がんにならなくて済む」と安心されたようでした。しかし、これで本当に大丈夫でしょうか?結論はNOです。便潜血検査は、大腸がんを見つけるきっかけとなる有用な検査ではありますが、陽性だからといって「必ず大腸がんである」とは言えませんし、陰性だからといって「絶対に大腸がんではない」とも言えません。あくまで、大腸がんの表面から出血を拾う検査(痔などを拾うこともある)であり、大腸がんの可能性を見つけるためのスクリーニング検査なのです。そのため、毎年便潜血検査を受けること、そして結果が陽性であれば、必ず大腸カメラによる精密検査を受けることが大切です。大腸ポリープも、放置すると大きくなってがんになる可能性がありますが、早期に発見できれば、大腸カメラによる日帰りの治療だけで完治することも十分に可能です。
ご質問やご意見などございましたら、ぜひお気軽にお知らせください。このコラムが、皆さんの健康維持に少しでもお役に立てれば幸いです。