- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県飯豊町
- 広報紙名 : 広報いいで 2026年1月号
◆04 こども食堂と地域での教育
「食事をきっかけに人と人とがつながる地域へ」
長岡:最近、町ではこども食堂を行っていますよね。町のこども食堂に婦人学級の一員として参加し楽しい時間を過ごしましたが、料理を食べるだけで終わってしまった点が気になりました。こども食堂は、食事を通して子どもが安心し、地域の大人と関わる場であることに意義があると思います。
町長:子どもたちの孤立が社会問題になっていますが、飯豊町の良さは地域で子どもを見てくれる人がいることだと思っています。
長岡:子どもたちが喜んで食べる姿を見るのはうれしかったのですが、これで終わりなのかと感じた部分もありました。ただ食べて終わってしまい、本来の目的である、地域の方との交流などがあまりなかったように感じました。
町長:なるほど。食事を提供することは大切ですが、その先をどう考えるかということですね。
長岡:そうなんです。こども食堂は、単に無償で食事を提供する場にとどまるのはもったいないと感じます。食事の前に、人として大切なことや町の課題について子どもたちに問いかける時間があってもよいのではないでしょうか。
町長:確かに食事だけでなく、学びや気づきにつながる場になると、意味合いも変わってきますね。
長岡:課題を共有したうえで、みんなで食事をする流れがあれば、こども食堂はより生きた取り組みになると思います。この事業にかかる費用は、どのような財源で賄われているのでしょうか。
町長:今は、国の補助金や財団などの支援を受けて行われているケースが多いですね。
長岡:やはりそうですよね。そう考えると、せっかくいただいている補助金をもっと意味のある形で使えないのかなと感じます。
町長:食べることだけが目的になってしまうと、本来の意義が見えにくくなるかもしれませんね。
長岡:そうなんです。せっかく子どもたちが集まる場なので、教育と食事を組み合わせた方が、将来につながると思います。道徳という言葉を使うと少し堅く聞こえるかもしれませんが、人の気持ちを考える力は、小さい頃から育てていくことが大切だと思っています。
町長:人の気持ちを考えるというのは、生きていくうえで欠かせない力ですね。
長岡:例えば、譲り合いの気持ち。狭い橋を渡るとき、向こうから車が来た場合、自分が先に行こうとすると途中で動けなくなってしまいますよね。でも、相手を先に通せば、自分もスムーズに渡れる。そういった身近な例から、子どもたちに伝えていくことができると思うんです。言葉や行動が、将来の大きな力になると思っています。
◆05 道路・除雪のリアル
「日々の暮らしの中でライフラインの大切さを実感」
渡部:道路や除雪、電気といったライフラインは、普段は当たり前のように使っていますが、何か起きたときに初めて、その重要さを実感します。自宅前の道路は舗装の継ぎ目が多く、年々コンクリートが傷んできています。今年は補修が入らなかったこともあり、除雪作業の際に削られたアスファルトが畑に入り込み、その後の片付けにかなりの時間がかかりました。生活の場と道路が直結している地域ならではの悩みだと感じています。
町長:そうした状況は、役場としても把握しておきたいところです。その時は、ご自身で対応されたのですか。
渡部:はい。どこに相談すればいいのか分からず、自分で何とかするしかないと思っていました。道路のことなので地域整備課かなとも思いましたが、はっきり分からなくて。
町長:そのような時は、まず役場に相談してみてください。町道や除雪に関することは、町で状況を確認しながら対応しますし、必要があれば国や県とも連携します。雪の多い地域だからこそ、小さなことでも早めに共有してもらえるとありがたいです。
渡部:昨年は特に雪が多くて、電信柱が雪の重みで壊れてしまい、除雪ができない状態にもなりました。電気業者に来てもらい、新しく電柱を立て直してもらいましたが、あのときは身の安全に不安を感じるほどでした。
斎藤:雪の捨て場がないのは、悩みどころですよね。私の家の前も、こども園の送迎の出入りがあるので、朝夕は特に気を遣います。ただ、冬場は意外と事故が少なく、みんな慎重に通行しているのかなとも感じています。
長岡:道が狭い分、雪が少しあるだけで通りづらくなる場所はありますよね。一度、除雪について相談したこともありますが、作業する方の大変さも分かるので、簡単には言えない気持ちもありました。それでも、町内の除雪は全体的にきれいだと思います。丁寧にやってもらっていると感じるので、安心して冬を過ごせています。
斎藤:除雪をする人も、朝早くから広い範囲を回っていますよね。時間との勝負の中で、できるだけ配慮しながら作業してくれているのが伝わってきます。
渡部:除雪のほかにも、中津川から川西へ抜ける菅沼峠について、以前から感じていることがあります。急に道幅が狭くなる箇所があり、何度も危険な思いをした経験があるので、早めに解決していただきたいです。何か対応される予定はありますか。
町長:その点については、私も重要な課題だと考えています。特に危険な場所については、これから工事を行っていく予定です。
渡部:そうした動きがあると聞いて安心しました。地域で暮らす住民の生活や命が、きちんと大切にされていると感じられることが、何より大事だと思います。
