子育て 「飯豊町立いいでの森学園」開校に向けて

◆第10回 義務教育学校「飯豊町立いいでの森学園」開校までの間の極小規模学校・複式学級解消の対応策案について
教育委員会で提案した「いいでの森学園」開校までの間の極小規模学校(児童数が極めて少ない学校)・複式学級解消のための統合方針案について、意見募集(パブリックコメント)や意見交換会を行いました。町民の皆さんから多くの意見をいただきありがとうございました。意見の概要と現在の教育委員会の考えをお知らせします。

教育委員会では、いいでの森学園開校までの間の極小規模学校・複式学級解消のための対応策として、「令和8年4月から第二小に手ノ子小と添川小を統合する案」を提案しました。この案の基本方針や小学校統合モデルの比較検討の資料などを添え、昨年12月27日から町ホームページで公表し、1月6日から31日まで意見募集を行いました。意見交換会は、1月下旬から2月中旬にかけて、地区公民館および「あ~す」を会場に全7回開催しました。
意見募集では、5件の意見が寄せられ、いずれも統合方針案に賛成でした。飯豊すくすくこども園での持ち上がりで学級が形成されることや男女が混在する多い人数でよりよい教育になることを期待したい、などの意見でした。中には、この先も統合方針案の小学校2校、中学校1校体制でよいのではないか、という意見もありました。
意見交換会には全会場合わせて延べ56名の方が参加してくださいました。極小規模学校に対し、先生にしっかり目をかけてもらい、学習面での心配がないことや児童が学年を超えた仲良しであることなど良い面がある、との意見がありました。また、義務教育学校開校時期がわからないと賛否の判断ができないという意見や保護者の意見をしっかり聴いて、性急に進めないようにという要望もいただきました。
賛成する保護者からは、教育委員会の主導で令和8年度からの学校統合を成し遂げてもらいたい、という意見がありました。別の保護者は、クラス内に男子が1人だけ、女子が1人だけという実情があることから、このまま中学校に上がって大丈夫だろうか、と心配され、統合方針案に賛成の意見でした。また、中津川地区では、複式学級を経験したことのある保護者から、「複式学級にならないくらいのクラスの人数は必要」とした上で、「2つのグループに分かれて意見をぶつけ合えるような環境にないと子どもは強くなれないし、成長できない」と発言された方がいました。
意見交換会の会場での共通した意見として、今回の小学校統合は、「義務教育学校になるまでの過程の一つであると捉えて進めてもらいたい」というものでした。町として、いいでの森学園開校時期を町民の皆さんへ早期に示す必要性を再認識しました。
意見交換会を終えて、町として子どもの健全育成とより良い教育効果などを目指す統合方針案に多くの賛同をいただいたと判断しました。極小規模学校の良い面を理解しつつも、今後も加速する少子化の潮流の中で、20人程度の学級を確保することでの教育的効果などを重視し、町では今月開催される町議会で教育委員会の統合方針案に沿った飯豊町立学校設置条例の改正を提案する考えに至りました。
※意見募集や意見交換会での意見をまとめたものは、こちらからご覧ください(本紙2次元コード参照)

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