- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県飯豊町
- 広報紙名 : 広報いいで 2025年11月号
10月19日、第一小学校を主会場として、「令和7年度飯豊町総合防災訓練」が行われました。大規模地震の発生を想定し、町民や自主防災組織、消防団、警察、赤十字奉仕団などの関係者含む約250名が参加。地域一体となり、災害時の対応力を高めることを目的とした訓練です。
◆屋内訓練で応急手当の技術を習得
町防災担当職員から訓練の趣旨と安全管理に関する説明があり、屋内では負傷者を想定した応急手当訓練が行われました。応急手当普及員の指導のもと、参加者は止血や包帯の巻き方、毛布を使った搬送方法などを実践しました。
◆屋外での実践訓練で地域の連携を強化
屋内での訓練後、屋外に移動し、断水を想定した応急給水訓練や消火器の使用方法を確認する初期消火活動訓練、土のう袋に砂を詰め、積み上げて水の流入を防止する水防訓練、避難経路をふさいでいる車両を安全に移動し、緊急車両の通行を確保する緊急交通路確保訓練、倒木を撤去し、通行路を確保する障害物除去訓練などが行われました。最後は、消防団による火災防御訓練が実施されました。ホースを連結し、力強く放水が上がると、見学していた町民から拍手が送られました。消防団員のきびきびとした動きと連携に、参加者たちは頼もしさを感じていました。
◆共助の力が地域を守る
閉会式において「地域の協力と日頃の備えが命を守る力になる」との講評があり、参加者は、地域で連携する共助の重要性を改めて確認していました。
今回の訓練では応急手当や給水、初期消火といった多岐にわたる項目を体験することができ、参加者一人一人が実践を通じて防災の知識と技能を身につけることができました。寒さや緊張感がある中で訓練を行った参加者からは「互いに声を掛け合いながら協力し、みんなで助け合うことの大切さを実感した」「実際の災害に備えることの重要性を改めて感じた」といった声が聞かれました。
この訓練を通して、日頃の備えの大切さや、地域全体で支え合うことの意義を再確認することができ、参加者の防災意識は一層高まりました。
