- 発行日 :
- 自治体名 : 山形県庄内町
- 広報紙名 : 広報しょうない 2025年6月号
■ホソウラギョリュウ
南三陸町では3種類の魚竜化石が見つかっていますが、その中でもホソウラギョリュウは、日本で初めて見つかった魚竜化石です。1952年(昭和27年)の発見当時は、魚竜の本場といえばヨーロッパで、アジア地域では魚竜化石の発見がなかったため、何の化石かわからなかったそうですが、1970年(昭和45年)に世界最古の魚竜、ウタツギョリュウが発見されたことで、正体不明だった化石も魚竜であったことがわかりました。
ホソウラギョリュウは中生代ジュラ紀のもので、目の先~くちばしの根元3分の1ほどの部分が見つかりましたが、ここから推測すると全長5mを超える大きさだったと考えられます。魚竜の特徴である大きな目を支える骨(眼窩)の一部やギザギザとしたたくさんの歯を見ることができます。
ホソウラギョリュウは、南三陸町歌津総合支所化石展示室でご覧いただけます。ぜひご覧ください。