- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県郡山市
- 広報紙名 : 広報こおりやま 2025年4月号
■楠木 康平さん Kusunoki Kouhei
今年1月に歌手としてメジャーデビューを果たし、テレビやラジオなど活躍の場を広げる楠木さんに活動への思いを伺いました。
○感謝の思いを歌に乗せ、地元をさらに盛り上げたい
3歳の時に、「NHKのど自慢」に出場した母に憧れ、自分も歌を歌ってみたいと思うようになりました。それから市内のボーカル教室に通い、発声などを基礎から学び始めました。次第に自分の実力を試したくなり、高校2年生の時に全国規模のカラオケ大会に出場。そこで、県勢で初めて優勝できたことが本当にうれしくて、自分の歌に自信が持てるようになりました。
しかし翌年上京したものの、すぐにデビューとはならず心が折れそうな日々が続きました。友だちは進学や就職をしているのに、自分は進展のない日々…。先の見えない状況に焦りや不安でいっぱいでした。その時、師匠のあらい玉英先生から「中途半端な気持ちなら地元に帰りなさい!」と喝を入れられたことを機に、気持ちを入れ替え、「自分は歌で勝負するんだ」「デビューを願う家族や応援してくれる人たちがいる」と強い信念を持って歌と向き合えるようになりました。そしてついに、大手事務所のオーディションで準グランプリを獲得し、今年1月に念願のメジャーデビューすることができました。苦しい状況を乗り越えた今、地方のイベントで歌を歌ったり、多くのテレビやラジオに出演できたりと充実した活動ができることが本当にうれしいです。
夢は日本レコード大賞で新人賞を獲得し、紅白歌合戦に出て、歌で地元郡山や東北をさらに盛り上げること。磨き上げた歌声に、お世話になった先生や家族、応援してくださる皆さんへの感謝の思いを乗せて、これからも歌い続けていきたいです。