しごと 令和7年度市創業者表彰受賞者紹介 キラリと光る創業者

創業意欲の向上と市内での創業の促進、本市の産業振興のため、優れた創業者を表彰する市創業者表彰制度を行っています。本年度の「キラリと光る創業者」最優秀賞は「株式会社ライトハウスジャパン」、優秀賞は「GALATA COFFEE(ガラタコーヒー)」「株式会社トアルヒ」に決定しました。受賞者の皆さんを紹介します。

◆最優秀賞 株式会社ライトハウスジャパン
代表者:阿部賢史(あべさとし)(代表取締役)
所在地:栄町350
開業日:令和4年12月23日

▽事業の紹介
不動産を売りたい人・買いたい人の悩み一つ一つに丁寧な対応をして「正しい選択肢」を提案しています。安心して売却できるようなサポートや、後悔しない購入がスムーズに進むようお手伝いをします。

▽創業して良かった・苦労した点
自らの考え・アイデアをストレートに表現できることです。ホームページやSNS、看板作成も自分の判断で決定できます。
一方で、法人登記や経理などを1人で行うため、時間に追われ、限界を感じました。その苦労を乗り越えたことで幅広い知識と経験を得られ、大きな財産となりました。

◆優秀賞 GALATA COFFEE
代表者:沢田(さわだ)はな
所在地:雨田字後中山213-2
開業日:令和3年10月10日

▽事業の紹介
tette内のチャレンジショップでの出店やイベント出店、シェアキッチンでの営業を経て、移動販売車で営業しています。現在は、中町のパン屋さんの前で、おいしいパンにも合う、最高の一杯を提案・提供しています。

▽創業して良かった・苦労した点
素人からのスタートだったことに加え、コロナ禍での厳しい環境での営業に苦労しましたが、創業したことで多くの方との出会いや楽しい経験があり、自分が好きなことを探求するきっかけをもらいました。自分の好きなことを仕事にできたことと、コーヒー屋であることに感謝しています。

◆優秀賞 株式会社トアルヒ
代表者:菅野博之(かんのひろゆき)(代表取締役)
所在地:影沼町106
開業日:令和5年9月27日

▽事業の紹介
案件ごとに、信頼できる外注職人と最適なチームを作り、リフォーム内容を提案できる体制を構築しています。また、SDGs資材ショップも展開し、建築資材の買い取りや委託販売を行い、資材の有効活用と廃材削減に取り組んでいます。

▽創業して良かった・苦労した点
良かったことは、人とのつながりができたことです。お客様や取引先、競合他社、地域の方々など、創業を通してつながった人が、私の思いに共感し、応援してくれます。支えられてばかりいた私が、お互いに支え合い、コミュニケーションを取ることで、より一層関係が深くなりました。

◆令和6年度受賞者の先輩創業者合同インタビュー!
令和6年度創業者表彰制度の受賞者である情報整備局株式会社・斎藤浩平(さいとうこうへい)さん、Pulau Coffee Roaster(プラウコーヒーロースター)・島 裕康(しまひろやす)さん、株式会社ケアシスト・岡部和広(おかべかずひろ)さんに、創業したきっかけや今後の目標などを語ってもらいました。

―創業したきっかけは?
斎藤さん:消防団をDX※化したいと思ったからです。団員にやる気があっても、手元に情報がなかったため、震災発生時には何をすればいいのか分かりませんでした。現在も消防団に在籍し、必要な機能を肉付けしながらアプリを運営しています。
岡部さん:私の家族が要介護になった経験を通して、利用者の立場に立った介護サービスの大切さを実感し、独立を決心しました。

―須賀川で創業した決め手は?
岡部さん:須賀川は福島県の中心部のため、県内のお客様にアプローチしやすい場所です。県内全域をカバーするため、地の利を生かせる須賀川に本社を置きました。また、ほかの自治体に比べ、補助金が充実していたことも決め手になりました。
島さん:コーヒー焙煎(ばいせん)は煙が出るので、現在の店舗が妻の実家と空き地に隣接していて、まさに理想の環境でした。須賀川は交通の便が良いので、豆を発送する際、関西でも1日で届くことは大きなアドバンテージですね。

―創業時の苦労や創業時に必要なことは?
斎藤さん:いろんな経験をすることで、後々の選択肢が広がります。経営者になると、人脈を最大限に活用するため、同級生や先輩・後輩、前の職場の同僚などと、創業当時から遠慮せずにもっと関わっておけばよかったと後悔しています。
島さん:最初は、営業、販売、経理など全部自分でやっていて、業務の配分に苦労しましたが、人に任せられることがあると気付きました。やらなくていいことを無理にやると、営業や販売がおろそかになるので、税理士に頼むなど、自分でやることと人に任せることを区別することが大切だと思います。

―今後の目標は?
岡部さん:経営者になると経営判断ができて、事業のスピードも上げられます。やりたいことをすぐにやれるような会社にしたいです。今よりも広く包括的に、お客様に寄り添った支援に踏み込んでいきたいと思います。
斎藤さん:現在、防災システムにも力を入れています。災害時に、消防団がアプリを通じて得た情報を、自治体職員や行政区長、民生委員、警察、消防士にも把握してもらい、無駄なく有効活用できるような仕組みにしたいです。

―創業する皆さんへ
島さん:チャレンジし続けることが大事です。年齢関係なくやりたいことがあれば、とりあえず動いてみて、やりながら修正していくことが大事ですね。

合同インタビューの全文や創業支援制度など詳しくは、市ホームページをご覧ください。

※DX(Digital transformation(デジタルトランスフォーメーション))
デジタル技術を浸透させ、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させること

→商工課
【電話】88-9141