- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県相馬市
- 広報紙名 : 広報そうま (令和7年11月1日号)
Qちゃん:市内に住む小学生
つぼくら先生:相馬中央病院医師 福島医大主任教授
■廃炉作業の安全対策は?
Qちゃん:先生、福島第一原子力発電所の廃炉作業は、30年から40年ぐらいの長い期間が必要だって教えてくれたけど、作業中の安全対策はとられているのかな?
つぼくら先生:廃炉作業は、作業現場や発電所周辺の放射性物質の濃度などをしっかりと測定・分析しながら安全に進められているよ。ちなみに、日々の分析結果は東京電力のホームページで公開されているんだ。
Qちゃん:廃炉作業は安全に進められているんだね。でも、東日本大震災以上の大きな地震が起きたら、建屋が壊れて放射性物質が広範囲に拡散したりしないの?
つぼくら先生:東京電力は、東日本大震災の1.5倍程度の地震の揺れを受けても建屋の構造が健全であることを確認しているんだ。だから、地震による建屋内の燃料デブリなどへの影響は小さいと考えられているよ。それに加えて、津波対策として防潮堤を設置したり、建屋の中にたまった水が外に出ないようにするなどのさまざまな対策が取られているんだ。
Qちゃん:東日本大震災の時よりも大きな地震や津波が来ることも想定した上で、作業が行われているんだね。
つぼくら先生:そうなんだよ。そのほかにも事故の反省を生かし、消防車や電源車などを必要なときに使えるよう高台に置いておくなどの対策も取っているんだ。
Qちゃん:考えられるだけの準備と安全対策を取っているんだね。それを聞いて安心したよ。これからも事故がないよう、着実に作業を進めてほしいね。
参考資料:東京電力ホールディングスホームページ
・廃炉情報リーフレット「福島第一原子力発電所の廃止措置等の進捗状況」
・もっと知りたい廃炉のこと
※廃炉作業に関する「Qちゃんの、つぼくら先生!放射線のこと教えてコーナー」の記事はこちらからご覧いただけます。
詳しくは本紙をご覧ください。
■今回Qちゃんが分かったこと
・福島第一原子力発電所の廃炉作業は細心の注意を払って進められていること。
・廃炉作業の安全対策には、東日本大震災の反省も生かされていること。
問い合わせ先:放射能対策室
【電話】37-2270
