文化 伊達市 おかいこ用具 コレクションカード Vol.10

伊達市保原歴史文化資料館は、伊達のお蚕様の歴史を学べる展示「伊達とお蚕様の本場物語」を開催しております。このコーナーでは、国重要有形民俗文化財指定を受けた伊達市所蔵のおかいこ用具をカード形式でご紹介します。

【あそび方】
(1)切り取って集めよう(眺めるだけで楽しい!)
(2)説明を読んで学ぼう(展示の予習になる!)
(3)じゃんけん(左上)や、おかいこ度(右下)で競おう!
※詳しくは広報紙P.27をご覧ください。

◆おかいこ用具のいろいろ
〜デニール測定器編〜
糸の太さを示す単位「デニール」を測定することは、生糸の品質性や均一性をはかる大事な工程であった

No.028(グー) 検尺器(けんしゃくき)1
デニールの測定は糸の長さ450メートルの重さを基準とするため、検尺器を400回転させ450メートルの糸をはかった。取手を回すと糸枠が回転して糸を巻き取る。回転数は回転指示器で確認できる。明治期に使用。

No.029(チョキ)検尺器(けんしゃくき)2
糸枠に生糸を掛け、取手を回すと箱内の歯車が順次連動し、糸枠が回転して糸を巻き取る。回転数は回転指示器で確認できる。400回転させてデニールの測定の基準450メートルをはかる。大正から昭和期にかけて使用。

No.030(パー) 検位衡(けんいこう)
検尺器で長さを測った生糸を検位衡の糸鈎(いとかぎ)に掛け、弦月板(げんげつばん)の指標が示す数値によって糸の単位デニールを読み取る。明治期に使用。450メートルが0.05グラムの場合は1デニールとなった。

問合せ:生涯学習課歴史文化まちづくり係
【電話】573-5804