くらし 市長コラム 第79回

『福島県スポーツチャンバラ選手権大会』伊達市で開催!

チャンバラといえば、昭和時代の子どもたちにとっていつもの遊びでした。棒切れをもって野山や神社境内を駆け回った「チャンバラごっこ」を懐かしく思い出される人も多いと思います。私も、桑の枝を持って友達と外を駆け回っていたことを思い起こします。
チャンバラごっこは、体力や運動能力だけでなく、想像力やコミュニケーション能力なども育むと言われていますが、近年は、遊びの多様化や安全性などから、チャンバラをして遊ぶ子どもたちはほとんど見かけなくなりました。
そうした中、そのチャンバラをスポーツとして蘇らせたのが「スポーツチャンバラ」です。空気を入れて使用する「エアーソフト剣」を使って、相手の体に当てれば勝ちというシンプルなルールで、世代を超えて誰でも安全に楽しむことができます。子どもの遊びから生まれたスポーツですが、礼儀と礼節を重んじ、強い精神力が鍛えられます。今や競技人口は海外を含め40万人を超えており、世界選手権も開催されるなど国際的スポーツとなっています。
さて、前置きが長くなりましたが、そのスポーツチャンバラの福島県大会が、去る7月13日に保原体育館で開催されました。伊達市からも子どもから大人まで多くの剣士が出場しました。会場に入ってまず感動したのは礼儀正しさです。日々の練習や試合を通しておのずと身についたことだと感じました。そして、試合での真剣勝負と技の応酬、試合後に健闘をたたえ合うスポーツマンシップにさらに感動しました。
伊達市は、剣の腕前も優れていた『独眼竜』伊達政宗(だてまさむね)ゆかりの地です。その由緒ある地で大会が開催され、私自身「武道の精神」を学ばせていただいたことに感謝します。伊達市のスポーツチャンバラがさらに発展し、世界大会で活躍する剣士がこの伊達の地から羽ばたくことを大いに期待しています。

須田 博行