文化 ウィリアム・モリス 英国の風景とともにめぐるデザインの軌跡
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- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県本宮市
- 広報紙名 : 広報もとみや 令和7年9月号
2025.9.6(土)~11.3(月)(祝) 9:00~17:00(入館は16:30まで)
本宮市と英国との交流のきっかけとなった、ウィリアム皇太子の本宮市訪問から10年を記念するとともに、長く交流が続く英国の文化に多くの方に触れていただけるよう本展覧会を開催します。
場所:本宮市ふれあい美術館(本宮市白岩字堤崎494-44)
休館日:毎週月曜日、9/16(火)・10/14(火)(9/15(月)(祝)・10/13(月)(祝)・11/3(月)(祝)は開館)
観覧料:大人700円/高校生以下無料
※障がい者手帳をお持ちの方は無料
電話番号:【電話】0243-44-3185
○公共交通機関もご利用ください!
本宮市コミュニティバス市内東西線「しらさわ夢図書館」で下車すぐ
■時代を超えて、今もなお愛される「モダン・デザインの父」ウィリアム・モリス
ウィリアム・モリス(1834~1896年)は、19世紀にイギリスでデザイナー・詩人・思想家・社会運動家などのさまざまな分野で活躍しました。
自然の美しさがあふれる町で暮らし、その中で出会った野生の動物や植物を取り入れたデザインを次々と生み出しました。それらの作品は、今でも多くの人に愛され続けています。日本では、壁紙やカーテンで有名です。
▼世界中に広がったアーツ・アンド・クラフツ運動の創始者
19世紀後半のイギリスで始まったアーツ・アンド・クラフツ運動は、産業革命による機械での大量生産で失われつつあった「手仕事の美」を取り戻し、日常生活に美しさを取り入れることを目的として、モリスが主導し世界へ影響を与えました。
▼アーツ・アンド・クラフツ運動の象徴 モリスと仲間たちが思想を形にした「レッド・ハウス」
アーツ・アンド・クラフツ運動の原点ともいえるのが、モリスが新婚生活を送るために仲間たちと家具や装飾などの細部に至るまでをデザインして手作業で作り上げた住宅「レッド・ハウス」です。
「レッド・ハウス」は、モリスの理念が詰まった家であり、見た目の美しさはもちろん、思想と建築が一致した哲学的な美しさも持っており、現代でもデザイン史や社会思想史、建築史などにおいて重要な建築と評価されています。
■モリスの美学が光る、展覧会の注目ポイント
▼モリスと仲間たちが追求したデザインの“美”
モリスのデザインは、現実の動物や植物を細かく描きながら、それらを繰り返しのある模様(パターン)としてデザインに組み込み、鮮やかな色づかいで美しくまとめているのが特徴です。
手仕事や天然素材にこだわりながら制作したモリスのデザインの壁紙や織物、書籍や調度品など約65点を展示します。
▼英国の風景とともにデザインの起源を探る
幼少期に触れた自然や大学生活を送った街、家族と過ごした家屋など、さまざまな身近な環境が、モリスの制作活動に影響を与えました。
どのようにしてデザインが生まれたか、写真家織作峰子氏(大阪芸術大学教授)が撮影した英国風景を交えて紹介します。
また、大画面での映像投影による没入型展示も行います。
▼関連イベントを通して英国文化に触れる
○織作峰子氏によるスペシャルギャラリートーク
日時:9/28(日)14:00~15:00
講師:織作峰子氏(写真家・大阪芸術大学教授)
場所:本宮市ふれあい美術館 展示ホール
参加料:無料
事前予約:不要
※入場券をお持ちの方はどなたでも聴講できます。
○ワークショップ「英国紅茶のゴールデンルールを楽しみましょう」
日時:9/12(金)、10/5(日)13:30~15:30(共通)
講師:窪田郁子氏(ティーエキスパート協会 マスターエキスパート)
場所:白沢公民館
定員:各回15人(先着順)
参加料:1,200円(紅茶・お菓子付)
事前予約:事前予約が必要です。
※本紙右記QRからお申し込みください。