くらし Town Topics In Kunimi―まちのわだい10月号

■自助・共助・公助で防災力向上 国見町防災訓練
9月の防災月間に合わせ、防災訓練が9月7日、町内6地区で行われました。
訓練は、地震や集中豪雨、土砂崩れなどの災害を想定して行われました。防災行政無線で避難指示が放送されると、町民の皆さんは町内会ごとの一時避難場所に避難し、初期行動の再確認を行いました。その後、各地区中央集会所などに会場を移し、初期消火訓練や応急救護訓練、要援護者の搬送、段ボールベッドや間仕切りテントなどの設営、婦人会による炊き出しなど、実践的な訓練を実施しました。また、福島県や福島地方気象台による防災講話では、最新の防災情報や避難経路や避難のタイミングを考えるワークショップも行われ、参加者は真剣に話し合いながら、日頃の備えを学びました。防災訓練をとおして、町全体が防災意識を高める一日となりました。

■みんなで祝う、長寿の喜び 国見町敬老会
国見町敬老会が9月13日、観月台文化センターなど町内3会場で開催されました。
町内在住の75歳以上が対象で、今年度の対象者は2073人でした。
式典では、村上町長が「皆さんがいつまでもお元気で、これからも私たち後輩をご指導いただきますようお願いします」とあいさつ。
その後、各種表彰や記念品の贈呈が行われ、参加者全員で長寿を祝いました。
式典終了後は、国見町出身の演歌歌手舟山恵美子さんの歌謡ショーや各地区で趣向を凝らしたアトラクションが披露され、会場は大きな拍手と笑顔に包まれました。
久しぶりに顔を合わせた知人との再会に、喜ぶ声も聞かれ、和やかな雰囲気の中長寿を祝い合う姿がありました。参加者にとって、思い出に残る温かな一日となりました。

■芸術を通じて魅力を発信 盆地と里の芸術祭
文化と芸術を通して国見町の魅力を発信する「盆地と里の芸術祭」が、9月14日と15日に開催されました。JR藤田駅前、観月台文化センター、小坂くらし館を会場に、町内外から約2千人が訪れました。
会場ではイラストや写真、花など多彩な作品が展示され、町の風景や歴史ある建物と調和した芸術空間が来場者を魅了していました。演劇や映像上映も行われ、それぞれの会場が特色ある雰囲気に包まれていました。
また、会場を巡るスタンプラリーやワークショップでは、親子で楽しむ姿が見られました。加えて、古本や雑貨、焼き菓子などの販売ブースも並び、芸術鑑賞とともに買い物や食事を楽しむ人々でにぎわいました。来場者からは「町の景色や建物と芸術が調和していて素敵だった」との声もあり、国見町の新たな魅力を再発見する機会となりました。

■実りの秋を実感 国見小学校5年生が稲刈り体験
国見小学校5年生は9月22日、農業体験学習の一環として、鎌を使った昔ながらの稲刈り体験を行いました。
小坂アグリ株式会社とJAふくしま未来国見営農センター、県北農林事務所伊達農業普及所の職員の指導のもと、児童たちが5月上旬に田植えをした「天のつぶ」を刈り取りました。
鎌の使い方に初めは悪戦苦闘していた児童たちでしたが、すぐにコツを掴み、真剣な表情と笑顔を見せながら、手際よく稲刈りと麻ひもで縛り、棒架け(天日干し)作業を行いました。児童たちからは、「大変だったけど楽しかった」「農業に興味が湧いた」との感想があり、農業への関心を寄せていました。
収穫したお米は、調理実習でいただく予定で、実りの秋を味わう日を楽しみにしています。