くらし おおたまfarmers(ふぁーまーず) 第3回

大玉村地域おこし協力隊が村内の農家さんを取材し、大玉の農業と食の魅力を発信します

■菊池果樹園
おおたまfarmers第3回目は、菊地果樹園の菊地信一さんにお話を伺いました。5月下旬のさくらんぼから桃の時期までの菊地果樹園を見させていただきました。

◇果樹栽培をはじめたきっかけは?
果樹栽培がスタートしたのは約20年前。元々果樹ではなくお米を生産していたと聞いてびっくり!今果樹を栽培している場所も元は田んぼだったのだそう。
さくらんぼと梨の栽培から始まり、桃、りんご、と段々と種類を増やしていったそうで、今では5月下旬から12月という1年のうちの長い期間、大玉村内外に美味しい果物を届けています。
果樹栽培をはじめた20年前頃と今とでは、気候の大きな変化に伴って収穫時期や栽培上の注意点も変化しているのだとか。作る人それぞれの作り方がある中で、菊地果樹園に合った方法で試行錯誤しながら栽培していることを教えていただきました。

◇果樹栽培に欠かせないもの
質の良い果樹を栽培するためには、陽を浴びさせることが必須。陽を浴びさせるようにするには、人の手で葉を落としたり摘果作業をしたり、よく世話をすることが必須だそう。
風、気温など自然環境ももちろん大事な要因であるものの、菊地さんの話を聞く中で、どれだけ樹を見ているか、どれだけ手を掛けるか、…つまりは「人が育てていくこと」が果実の美味しさに繋がることを学びました。
そして「美味しいと食べてもらえるのが1番」という菊地さんの想いこそが、菊地果樹園の果実の美味しさの理由だと強く思います。

◇まとめ
私が大玉村に移住してくる前、今からちょうど3年前、大玉村で初めて食べた果物が菊地果樹園さんの桃でした。採りたての桃を食べることもその時が初めてで、あの美味しさと嬉しさは今でも思い出せます。
農産物の中でも果物は特に、季節の移り変わりを印象的に伝えてくれるものではないでしょうか。旬を伝えるのぼり旗、直売所に並ぶ果物たち、果物を成長させる強い日差しや厳しい寒さ。甘く美味しい果物とともに、大玉村の風景をも私たちに届けてくれる菊地果樹園さん。いつも美味しい果物をありがとうございます。

■おすすめの食べ方
新鮮さが命の足が速い桃。
食べ頃を過ぎた!もったいない!を減らす「桃のアイスティー」暑い夏にぴったりです。
◇材料/約2杯分
・桃(硬めでも柔らかめでも)…1個
・茶葉…6g/ティーバック…2個(おすすめはアールグレイ)
・熱湯…400cc
・砂糖…お好みで(桃の甘みが良くでるので少量がおすすめ)

◇作り方
(1)桃:皮をむき1口大にカットする。
(2)紅茶:上記の分量で紅茶を入れる。(蒸らし時間は2~3分)
(3)耐熱のピッチャー等に(1)と(2)を入れる。(砂糖を加えてお好みの甘さに調整)
(4)粗熱がとれたら冷蔵庫で1晩寝かす。桃の甘みがじっくり抽出されます。
(5)完成!桃の甘みが良くでた紅茶と紅茶の風味がついた桃をお楽しみください。
紅茶を濃くいれてサイダーで割れば、桃のティーソーダとしても楽しめます。