- 発行日 :
- 自治体名 : 福島県金山町
- 広報紙名 : 広報かねやま 令和7年3月号
令和7年4月1日に横田小学校と金山小学校は統合し、それぞれの歴史や想いを引き継ぎ新しく「かねやま小学校」が誕生します。今回は各小学校の統合の歴史と校長先生の想いをお伝えします。
▽小学校統合の歩み
▽児童数の推移
▽広報かねやまへの掲載
※掲載内容は、本紙またはPDF版をご覧ください。
(S56.3掲載)
(S52.4掲載)
過去の広報かねやまでも小学校統合の内容が掲載されており、当時の閉校式の様子や小学校での思い出を振り返っています。
■互いの良さを吸収し紡いでいく統合へ
横田小学校
飯塚秀一(いいづかしゅういち)校長先生
横田小学校では総合学習の一環として「横田小学校と金山小学校の良い所、共通点を見つけよう」という取組をしてきました。児童たちは「横田小学校がなくなってしまう」というマイナスなイメージがついてしまっていましたが、この取組を通して、互いの学校の良さを次に活かし伝統を引き継いでいこうというプラスの考えに変化していったと実感しています。
また、これからは経験したことのないそれぞれの行事に取り組む機会も多くなります。自然の中での行事や地域の皆さんと触れ合う行事を体感して、それが金山町の良さとして実感できたら嬉しいと感じています。そして、行事などの伝統だけでなく、児童の雰囲気などの校風も、互いの良さとして吸収し合い紡いでほしいと思います。
今まで横小まつりや運動会、鼓笛パレードや米作りなど、地域の皆さんとの取組も区切りがつきます。児童たちも「最後」という意識で一生懸命取り組んできましたし、一緒に作り上げ育ててくださった地域の皆さんにも感謝の気持ちでいっぱいです。今後も横田地区で取り組む活動も予定しており、金山町全体との関わりを大事にしていきたいと考えています。
■新しい環境で新しい挑戦ができる学校へ
金山小学校
矢部吉彦(やべよしひこ)校長先生
私は児童に対して「全力・協力・チャレンジ」の精神を大切にしてほしいとよく話しています。横田小学校と統合することで、今までできなかったことができるようになったり、新しくチャレンジできる機会が増えたりするかと思います。そのチャンスを大切に何事にも全力で挑戦してほしいと思います。金小の児童は校舎自体は変わらないですが、時間が経つにつれ、金山小学校に区切りがつくことを寂しく感じているようです。ですがその気持ちを大事にしつつ、新しい学校をワクワクした気持ちで迎えようと話しています。
また、今までの歴史や上級生から受け継いだ伝統を繋げていってほしいと思います。例えば、共に学校生活を送っていると、日常的に上級生が下級生の面倒をみている姿をよく見ます。このような関係を続けてほしいですし、教えてもらった下級生はさらに下級生に教えてあげるという繋がりが生まれ、その瞬間は心が温まる時間の一つです。
今まで金山小学校を見守りかわいがってくださった地域の皆さん、本当にありがとうございます。金山小学校の歴史に一区切りはつきますが、引き続きかねやま小学校を一緒に育てていけたらと思っております。