くらし 宮田達夫前市長退任あいさつ

全力でまちづくりに取り組めたことが至上の喜びです

市民の皆さまにおかれましては、ますますご健勝のこととお慶び申し上げます。
さて、私は5月21日付の任期満了により市長を退任いたしました。令和3年5月の就任以来1期4年にわたり、市民の皆さまの公私にわたる格別のご厚情とご支援を賜わり、職責を果たし得ましたことに対し心より厚く御礼申し上げます。
今静かにその跡を顧みますと、大変感慨深いものを覚えます。私は、「先哲が脈々と培ってまいりました歴史、文化、産業を確実に次の世代に繋げていく」という強い意志のもと、前市長より引き継ぎました「東部土地区画整理事業」「市道0139号線整備事業」「新総合体育館建設事業」の3つの大型プロジェクトの着実な推進を図ってまいりました。
さらに市政の推進にあたりましては、4つの重点項目を掲げ、「安全安心なまちづくり」では、災害対策や内水対策、高齢者の避難体制の整備を重点的に進めました。急速に進展する少子高齢化に対しましては、「健康で快適な市民生活の実現」と「少子化人口減少対策」を掲げ、健康寿命の延伸を目指したフレイル予防対策を県内トップを切って進めるとともに、高い未婚率の改善のため、婚活事業を積極的に取り組みました。また、高齢者の移動手段の確保と魅力あるまちづくりのために、自動運転EVバスを導入しました。「活力ある産業づくり」においては、農業ではチーズ工房や常陸秋そばのリブランド化、商業ではおそば屋さんの会の立ち上げや官民連携複合施設の企画、観光では竜神大吊橋のライトアップを実施したほか、企業誘致により雇用創出と地域振興を図りました。
これらの重点項目に加え、じょうづるさんナビ・Payなどのデジタル化の推進やメープルリーフの森づくりなどのカーボンニュートラルへの対応にも取り組んでまいりました。
私たちのまち常陸太田市が、将来も小さくともキラリと輝く「常陸太田市」で在り続けるために全力でまちづくりに取り組めましたことは、この上ない喜びでございます。本市は、昨年の市制施行70周年・合併20周年の節目の年を経て、今年から新たなステージを迎えます。今後は、新市長のリーダーシップのもと、固有の歴史と文化に恵まれた本市がますます発展していくことをご期待申し上げます。
市民の皆さまのご健勝とご多幸を心からお祈り申し上げ、退任のごあいさつといたします。

宮田達夫