健康 9月は「認知症月間」です(1)

認知機能が低下すると、徘徊や詐欺、交通事故、火災などの思わぬ事件・事故に巻き込まれることがあります。認知症になっても、住み慣れた地域で安心して暮らし続けられるよう、認知症の方やその家族への支援に取り組み、地域全体での見守り支援など、連携できる体制づくりを進めていきます。

■認知症の主な症状
・記憶障がい…最近のことを忘れてしまう、同じ質問を繰り返す。
・見当識障がい…現在の日付、時間、場所、人物などが分からない。
・判断力の低下…真夏でもセーターを着る、真冬でも薄着で外出する。

■「新しい認知症観」という考え方
以前まで認知症は「何もできなくなる」「周りにたくさんの迷惑をかけてしまう」と暗い印象が先行しがちでした。これからは「認知症になっても大丈夫」「認知症の人も、そうでない人も、ともに生きていく」との考えに転換していくことが大切です。

▽これまでの認知症観
・他人ごと、目をそらす、先送り
・何も分からない、できなくなる
・本人の意見を聞かない
・おかしな言動で周りが困る
・周囲が決める

▽新しい認知症観
・自分のこと、向き合う、備える
・わかること、できることが豊富にある
・本人の意見を聞く
・本人が一番困っている
・本人が決める(決められるように支援)

■認知症かもと思ったら
早めにかかりつけ医や地域包括支援センターなどに相談しましょう。

▽地域包括支援センター(おとしより生活相談センター)
・常陸太田・金砂郷地区にお住まいの方…本所/稲木町33(総合福祉会館内)【電話】72-8881
・水府・里美地区にお住まいの方…サブセンター/町田町163-1(水府支所内)【電話】70-5678