文化 国際交流員シルビアさんの「Moriya’s diary!」

■黒い森と白いソーセージの南ドイツ
先月のDiaryでは北ドイツを紹介したので、今回は南ドイツについて少し話したいと思います。「ビールとソーセージ」や「オクトーバーフェスト」は、ドイツ南部の特徴です。海から離れているので、魚ではなく肉料理のほうが人気があります。「ドイツと言えばソーセージ」は南ドイツの影響で、たくさんの種類のソーセージがありますが、特に「Weißwurst(ヴァイスブルスト)」(白いソーセージ)が有名です。甘いマスタードとプレッツェルと一緒に食べられる名物です。
南ドイツの一番大きな都市のミュンヘンは、ビール祭りの「Oktoberfest(オクトーバーフェスト)」(10月の祭りという意味ですが、9月中旬に始まります)の会場として知られています。オクトーバーフェストは世界最大規模の祭りで、2023年には参加者数がなんと720万人を超えました。肉とビールだけではなく、他のおいしい料理もあります。一つ目は、「Flammkuchen(フラムクーヘン)」です。ドイツ風のピザとも呼ばれていて、元々フランスのアルザスとドイツ南部で食べられていたものです。生地が通常のピザより薄くサクサクしていて、トッピングも少なめです。基本的にベーコンと玉ねぎだけで、ソースにクリームフレッシュやサワークリームを使います。人気のある追加トッピングは、キノコやチーズです。
二つ目に紹介したい名物は「Schwarzwälder Kirschtorte(シュヴァルツヴェルダー・キルシュトルテ)」(黒い森のサクランボケーキ)です。「Schwarzwald(シュヴァルツヴァルト)」(黒い森)というのは、ドイツの最も広い森・山地で、ドイツの南西に位置しています。森の木々は密集して生えていて、遠くから暗く見えるので「黒い森」と呼ばれています。飲み物は、ビール以外にワインも有名です。ブドウ栽培には暖かい気候が必要なので、南部にあるライン川とモーゼル川の河岸に産地は限られています。白ブドウの三大品種の一つであるリースリングで有名です。ドイツで一番高い山の「Zェugspitze(ツークシュピッツ)」は、ヨーロッパの中央部を東西に横切るアルプス山脈、ドイツとオーストリアの国境に位置していて、高さは2,962mです。四季は他のドイツの地域よりハッキリ分かれていて、冬は寒く山の近くは雪が降り、夏は暑く乾燥しています。
西ドイツのデュッセルドルフ出身の私は、実は今まで南ドイツに行ったことがありません。守谷市の姉妹都市であるマインブルク市は、ミュンヘンから車で1時間程度のところにあり、南ドイツに位置しています。私も国際交流員として、姉妹都市の魅力を伝えたり、学生同士の交流などのお役に少しでも立てたらと思います。