- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県守谷市
- 広報紙名 : 広報もりや 2025年6月号
■健康にまつわる ウソ? ホント?
Q1 たばこを吸うと糖尿病にかかりやすい
○ホント
喫煙は交感神経を刺激して血糖値を上昇させるだけでなく、体内のインスリンの働きを妨げる作用があります。そのため糖尿病にかかりやすくなります。また、糖尿病にかかった人がたばこを吸い続けると、脳梗塞や心筋梗塞・糖尿病性腎症などの合併症のリスクが高まることがわかっています。
Q2 飲酒時に、水を飲めばアルコールが早く分解される
×ウソ
汗をたくさんかいたり、水をたくさん飲んだりすると、アルコールが速くぬけると勘違いしている人もいます。確かに、わずかな量のアルコールは呼気(0.7%)、汗(0.1%)、尿(0.3~4%)からも排泄されますが、代謝のほとんどは肝臓で行われます。ただし、飲酒時に水を飲むことでアルコールの総摂取量を減らせるほか、脱水予防にもなります。程よい飲酒を心掛けましょう。
過度な飲酒は生活習慣病のリスクを高めるので注意!
Q3 1日に摂取した方がいい野菜の量は350g以上である
○ホント
生の野菜だと、両手に山盛りいっぱいくらい、加熱したものだと、小鉢5品くらいの量が350gの目安です。できれば緑黄色野菜を120g以上、淡色野菜を230g以上食べるとベストです!
Q4 ビール500mlを飲んだら1時間でアルコールがぬける
×ウソ
残念ながら、1時間ではアルコールは消失しません。アルコールが体内から消失されるのに、個人差はありますが約4時間程度がかかります。
量が多くなれば、時間もそれだけかかるようになります
Q5 バランスの良い食事に欠かせない3大栄養素とは、タンパク質、脂質、食物繊維である
×ウソ
タンパク質、脂質、炭水化物(糖質)です。3大栄養素は体を動かすエネルギー源で、これにビタミン・ミネラルを加えたものを5大栄養素といいます。
Q6 血糖値の上昇を抑えるには、運動は食後のタイミングで行うと良い
○ホント
食後30分~1時間後に会話ができる程度の運動するのが理想的です。糖がエネルギーとして消費されるため、食後の血糖値の上昇が緩やかになり、体脂肪になるのを防いでくれます。
ただし、食後すぐの運動は、消化不良を起こすこともあるので注意しましょう!
Q7 丈夫な骨を作るためにはカルシウムだけを十分摂取すれば良い
×ウソ
カルシウムだけではなく、骨の材料であるタンパク質や、カルシウムの吸収を助けるビタミンD、カルシウムの形成を促進するビタミンKも必要な栄養素です。
Q8 健診の1週間前から食事に気を付ければヘモグロビンA1c(血糖値を見る値)は下げられる
×ウソ
ヘモグロビンA1cは、過去1~2カ月前の血糖値を反映するため、健診1週間前から食事に気を付けても大きく変動することはありません。血糖値は食事の影響で増減する値なので、食事を食べているかいないかで数値が変化します。
日頃からの食習慣が大切だったんですね!
Q9 足を組んで血圧を測ると血圧は上がる
○ホント
足を組むと、血管が圧迫され、足からの血液の戻りが悪くなります。すると、心臓は「体の中で血液が不足している!」と錯覚し、心拍数が増えて血圧が上がります。最大で10mmHg以上増えることも!?
Q10 お腹がすかなければ1日2食で良い
×ウソ
1日2食になると、食後の血糖値の上昇が急激になり、血管への負担も大きくなります。3食規則正しく食べることが望ましいです。
朝・昼・夕の食事量をできるだけ均等にすることで、血糖値の安定につながります。
Q11 体内の99%のカルシウムは骨と歯に含まれる
○ホント
99%は骨や歯といった硬い組織に存在します。残り1%は血液、筋肉、神経などの柔らかい組織に存在し、血液の凝固を促したり、心臓の筋肉の収縮を促したり、脳の神経細胞の活動にもかかわっています。
Q12 特定健康診査で腹囲を計測するのは皮下脂肪量を知るためである
×ウソ
特定健康診査で腹囲を測定するのは、内臓脂肪を計測するためです。内臓脂肪が増えると、高血圧、脂質異常、糖尿病になりやすくなるといわれています。皮下脂肪は、多すぎると膝や腰に負担がかかります。
Q13 血糖値が高い人は、糖質を摂らないよう主食を食べない方がよい?
×ウソ
糖質も人間が生きていくうえで必要な栄養素です。最高の長寿食は、バランスの良い食事を適量食べることです。
Q14 果物は健康に良いからたくさん食べると良い
×ウソ
果物はビタミンが豊富に含まれていますが、糖質も含まれており、食べすぎるとエネルギーの摂りすぎにつながります。1日200g程度を目安に食べましょう。
Q15 睡眠不足改善は、生活習慣病予防に効果がある
○ホント
適度な休養は、生活習慣病の予防に効果的です。
睡眠をしっかりとり、趣味や運動を楽しむことが健康につながります。
家族や友人と健康について話し合うきっかけにしてくださいね!