- 発行日 :
- 自治体名 : 茨城県かすみがうら市
- 広報紙名 : 広報かすみがうら No243 2025年6月号
近年、イノシシによる農作物被害や生活被害の増加、生息域エリアの拡大が進み、いつイノシシ被害に遭ってもおかしくない状況です。
市や猟友会では、さまざまな被害防止対策に取り組んでいますが、より効果的に被害を減らすためには、駆除や柵の設置、山林や農地の保全管理などイノシシを寄せ付けない環境を作ることが必要です。今後、生息域・被害がさらに拡大すると、市や猟友会の活動だけでは被害を防止することが困難であるため、市民の皆さんにもイノシシ対策へのご協力をお願いします。農作物などの被害を減らし、生活を守るためには、一人ひとりが自衛の意識を持ち対策することが必要不可欠です。
■イノシシの生息域が拡大しています
平成28年頃までは、被害のほとんどが住宅密集地から離れた農地や山の中でした。しかし、ここ数年は、イノシシの活動範囲が広がり、これまで目撃されていなかった地域でも被害が発生しています。生息状況マップからも分かるように、市内全体で被害や目撃が報告されています。
■市内でのイノシシ捕獲について
市では、猟友会の協力により、イノシシの有害鳥獣捕獲と狩猟を実施しています。令和6年度は、296頭のイノシシを捕獲しました。
○有害鳥獣捕獲
農林水産業に係る被害の防止目的で鳥獣の捕獲を行っています。
捕獲実績:(千代田地区4回/年、霞ヶ浦地区3回/年)
かすみがうら市内…146頭
[千代田地区(111頭)](捕獲頭数順)
・雪入・上佐谷・下佐谷・山本・上土田・中佐谷・下志筑・上稲吉・飯田・下稲吉・大峯
※雪入と上佐谷の合計捕獲頭数は、全体の約7割
[霞ヶ浦地区(35頭)](捕獲頭数順)
・牛渡・加茂・戸崎・深谷・坂・岩坪・中台
※牛渡と加茂の合計捕獲頭数は、全体の約6割
○狩猟(狩猟期間)
狩猟期間に狩猟可能区域において、法定猟法により狩猟鳥獣の捕獲を行っています。
捕獲実績:
※イノシシは、11月15日~3月31日まで
かすみがうら市内…150頭
[千代田地区(49頭)](捕獲頭数順)
・上佐谷・中志筑・横堀・横堀・下佐谷・下志筑・中佐谷・上稲吉・上土田・馬立・五反田
[霞ヶ浦地区(101頭)](捕獲頭数順)
・加茂・牛渡・戸崎・深谷・坂・西成井・岩坪・大和田・宍倉・下大堤・田伏・中台
■有害鳥獣捕獲事業 猟友会と市で行う対策
[猟友会の活動]~令和7年度予定~
※霞ヶ浦地区は春期カラス捕獲時にカルガモも同時に実施年1回(1回あたり30日間)
○両地区のその他の活動内容
囲いわな、箱わな、くくりわなの設置・管理
↓
見回り(餌管理)
↓
イノシシ捕獲
↓
イノシシ止め刺し
↓
解体・処分
■イノシシを寄せ付けない環境づくりとは?
・定着させないために、生息場所となり得る藪などの刈り払い
・餌場と認識させないために、廃棄作物(野菜くずなど)の適正除去
・日常的な環境整備が大切です
・侵入を防止するために、畑の周りに電気柵などを設置
◆市の有害鳥獣補助事業
○狩猟者免許取得手数料などの助成
イノシシなどを捕獲するために必要な、狩猟免許取得費用の一部を、予算の範囲内で補助します。
補助内容:第一種・第二種銃猟免許または猟銃所持許可取得、わな猟免許申請手数料および予備講習会費用(合格者のみ)
対象者:本市に住民登録があり、有害鳥獣捕獲活動に貢献することができる方
○電気柵や防護柵の設置に対する経費の助成
イノシシなどによる農作物被害の防止対策として、電気柵や防護柵を設置する費用の一部を予算の範囲内で補助します。
補助内容:被害防止柵の資材の購入経費
対象者:農業を営む者であって、本市内の農地の受益者(所有者または耕作者)、設置しようとする柵に囲われた土地の面積が500平方メートル以上である方
※詳細はお問い合わせいただくか、市ホームページ(本紙またはPDF版に掲載の二次元コードをご利用ください)をご覧ください。
問合せ:農林水産課(霞ヶ浦庁舎)