くらし What are the SDGs?

■第15回 目標8「働きがいも経済成長も」
SDGsの目標の8つ目は「働きがいも経済成長も」です。
現在、世界では後発開発途上国(※1)と呼ばれる国々で、5歳から17歳までの子どもの5人に1人が労働を強いられている一方、15歳から24歳の4人に1人が教育や職業訓練も受けられず、仕事にもつけずにいます(※2)。日本ではディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)の実現に向け、さまざまな労働政策が推進(※3)されています。これらは、一見私たちの生活、行動とはつながりがないものにも思えますが、目標8の達成目標の1つに「2030年までに、地方の文化や産品を広め、働く場所をつくりだす持続可能な観光業を、政策をつくり、実施していく」とあるように、地域の文化や産業は、働きがいや経済成長と深く結びついています。目標8の達成に向けて、私たちが日頃からできることとして、次が挙げられます。
・地域の文化や産業を活性化させるために地元の素材を使用した製品を購入する、地元の食材を積極的に食べる。
・途上国の生産者に公正な賃金や労働条件を保証した価格で取引し、途上国の自立や環境保全を支援する「フェアトレード商品」を購入する。
持続可能な社会の実現に向けて、できることから取り組んでいきましょう!

※1国連開発政策委員会が認定した基準に基づき、国連経済社会理事会の審議を経て、国連総会の決議により認定された特に開発の遅れた国々(外務省ホームページ)
※2ユニセフ「働きがいも経済成長も」
※3厚生労働省「ディーセント・ワーク(働きがいのある人間らしい仕事)について」