くらし 高齢者が安心して暮らし続けるために

住み慣れた自宅や地域で、安心して暮らし続けたい――。これは、多くの市民の皆さんが共通して抱く願いではないでしょうか。市では、その思いを実現するため「健康で文化的なまちづくりプロジェクト」を総合戦略の中で掲げ、誰もが助け合いながら暮らせる地域づくりを進めています。
今後、65歳以上の高齢化率はさらに上昇し、高齢者のみの世帯も増えると予想される中、在宅生活を支えるための課題は多様化しています。
市内で暮らす高齢者に対する、生活支援サービスの提供やセーフティネットの整備など、それぞれの状況に応じた適切な支援体制の整備が、ますます重要になっており、さまざまな取り組みを展開しています。

■安心のため地域と連携して
市では、高齢者が安心して暮らし続けられるよう、地域包括支援センターを拠点とする包括的な相談支援体制の強化を図っています。また、生活支援サービスの充実や在宅医療・介護の連携強化など、高齢者の「安心」のため地域包括ケアシステムの深化・推進を図っています。
しかし、高齢化に伴う課題には、行政だけでは対応しきれません。民生委員や地域包括支援センター、そして地域の方々と連携しながら、地域全体で老々世帯や一人暮らし高齢者の見守り支援を行っていくことが求められます。
本号では、高齢者福祉施策のうち、高齢者在宅福祉サービスについてご紹介します。

■~高齢者在宅福祉サービス~1人暮らしの高齢者を支える
市内に1人暮らしをしている高齢者が、これからも安心して住み続けられるように、定期的な見守りを行う在宅福祉サービスを紹介します。

◆見守り支援
□愛の定期便事業
健康維持のため、牛乳などの乳製品を配達しながら見守りを行います。
対象:見守りが必要な65歳以上の1人暮らし高齢者
利用料:市民税所得割非課税者…無料 課税者…月額500円
相談先:介護福祉課高齢福祉G、地区担当の民生委員
利用者の声:毎回声をかけてくれて、しっかりと見守りをしてくれている感じがします。本当にありがたいです。おかげで安心して暮らせます。(90代・女性)

□緊急医療情報キット配付事業
かかりつけの医療機関や服薬内容緊急連絡先などを記載した用紙を保管するプラスチック製のキットを配布します。
対象:見守りが必要な65歳以上の1人暮らし高齢者
利用料:市民税所得割非課税者…無料
相談先:介護福祉課高齢福祉G、地区担当の民生委員

□緊急通報システム事業
消防本部に直接つながる機器を固定電話に設置し、急病の際に素早く連絡をし、搬送につなげる事業です。
対象:見守りが必要な65歳以上の1人暮らし高齢者
利用料:市民税所得割非課税者…無料 課税者…機器本体の2分の1の額
相談先:介護福祉課高齢福祉G、地区担当の民生委員

※「見守り支援」の各事業は「ひとり暮らし高齢者福祉票」の登録が必要です。「ひとり暮らし高齢者福祉票」とは、民生委員が作成するひとり暮らし高齢者の情報や親族等の連絡先を登録する書類です。

◆生活支援
□買い物支援
事業買い物が困難な高齢者に向けて、いばらきコープの手数料を一部助成します。また、配達業者が定期的に訪問し買い物支援を行うとともに、高齢者の見守りを行います。
対象:75歳以上の高齢者のみの世帯 ※同一敷地内に子ども世帯等が居住していないこと
助成額:宅配手数料88円/週を2回まで助成
申込先:コープデリお申込受付センター【電話】0120-043-502

□ごみ出し支援
事業集積所まで自力でごみを搬出することが困難な方の、自宅玄関前等所定の位置に搬出したごみを、訪問し回収を行う事業です。またごみがないときは、声掛けなどを行います。
対象:75歳以上の高齢者のみの世帯、障がい者世帯、65歳以上の1人暮らし高齢者等
利用料:月額500円
回収日:毎週水曜日 ※第5水曜日は除く
相談先:介護福祉課高齢福祉G
利用者の声:集積所が遠く、1人暮らしだとごみ出しが大変だけど、これは便利でありがたいです。(80代・女性)

※それぞれの事業は、市内在住者が対象です。

その他、上記で紹介した事業以外でも、移動市役所や移動スーパーなど、高齢者が便利に利用できる取り組みを行っています。

問合せ:介護福祉課高齢福祉G(玉造庁舎)
【電話】0299-55-0111