くらし 認知症地域支援推進員のつぶやき No. 82

■急なもの忘れ…、その裏に病気が潜んでいることも
先日あった80代男性のお話です。
今まで一人で生活していましたが、何も出来なくなったから施設に入りたいと民生委員と共に役場に来られました。身体はお元気でしたが、認知機能の低下からか会話がかみ合いません。そのため遠方の娘様に状況を伝えたところ、1カ月前に会った時との違いに驚き、信じられないという様子でした。
翌日、その娘様から連絡が入り「思っていた以上に認知機能が低下しており施設に入所させたい」「昨日の夕方、自分でかかりつけの病院へ行こうと電車に乗って駅まで行ったが、分からなくなり改札口を出入りしていた所を呼び止められ警察から連絡が来て迎えに行った」とも話していました。娘様が本人の所に来ていたため、まずは病院受診を勧めた結果、脳梗塞の診断でその日のうちに緊急入院となりました。
このケースは脳細胞に十分な血液が送られず認知症が悪化する血管性認知症になります。このように症状が進行した場合、何らかの原因が隠れている可能性があります。認知症は早期診断・早期治療が大切です。いつも関わっている家族や近所の方は特に本人の変化に気付きやすいので、定期的に様子をみていくと共に、変化があった時はまず病院を受診してください。

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