子育て はつらつ宮っこ

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■3人で挑む次の一手は未来へ
今泉小学校
吉岡 湊桃(よしおか みなと)さん(6年)
松浦 翔(まつうら しょう)さん(5年)
伊藤 大地(いとう だいち)さん(4年)

プロフィール
昨年から、今泉小学校で将棋のチームを組んだ3人。
県内で初めて本大会の決勝進出を決め、準優勝を収めた。

今年8月に開催された「文部科学省杯第21回小・中学校将棋団体戦」。今泉小学校に在学する、吉岡湊桃さん、松浦翔さん、伊藤大地さんの3人のチームが、小学生の部で、県内初の準優勝に輝きました。
本大会は、同一の小学校に在学する児童3人でチームを編成し、3人がそれぞれ対戦して、勝利数によってチームの勝敗を決定します。それぞれ32チーム出場する東日本大会、西日本大会を勝ち上がった各上位2チームの合計4チームが決勝大会へと駒を進め、日本一を決定します。競技将棋の登竜門として知られており、後にプロ棋士へと進む道を切り開いた学生たちも数多く参加した、実力者ぞろいの大会です。

3人は「昨年は東日本大会で予選落ちしてしまい、今年は入賞を目標に大会へ挑んだので、準優勝という結果を残せたことがうれしい」と声を揃えます。
準優勝という結果に、松浦さんは「練習をたくさんし、実力がついた結果だと思う。自分が負けたとしても、2人が勝ってくれると信じていたので、心に余裕を持って試合に挑むことができた」と話し、伊藤さんは「3人で家に集まって練習するだけでなく、遠征し、強い人たちと練習できたことがこの結果につながった。また、オンラインで国内外問わず、たくさんの人と対局した」と互いの信頼と日々の練習を怠らない重要性を語ります。
また、吉岡さんは「決勝戦の試合後に手順を振り返り、違う手を選んでいれば勝てていたことを知った。すごく悔しかったが、次回の試合のための勉強になった」と力強く振り返ります。
今後について「来年までに個々の実力をさらにつけ、3人全員が昇級することでチーム力をあげたい」と目標を掲げる3人。吉岡さんは「自分より年上の強い人に勝てるよう、もっと実力をつけたい」、松浦さんは「県代表になりたい」、伊藤さんは「全国大会で結果を残したい」と強い眼差しで話します。
将棋への情熱とチームワークで数々の対局に挑んできた吉岡さん、松浦さん、伊藤さん。盤上の駒さながらに、互いにしのぎを削り、一手一手に思いを込め、切磋琢磨していく姿から、今後も目が離せません。