- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県足利市
- 広報紙名 : 広報あしかがみ 2025年9月号 No.1612
令和7年に入り、市内では侵入窃盗被害が多く発生しています。被害に遭わないためには、どのような対策が必要なのでしょうか。侵入窃盗の手口や対策について、警察の方にお話を聞きました。
足利警察署
生活安全課長
―市内で住宅対象窃盗の件数が増えていますが、具体的にはどのような手口がありますか?
住宅対象窃盗には、留守中の家に入って窃盗を行う『空き巣』のほかに、住人の在宅中に隙すきを狙って盗みを行う『居い空あき』や就寝中を狙う『忍しのびこ込み』といった手口があります。その他にも近年では、空き家を狙った窃盗事件も増加しています。
―被害に遭わないためには、どのような対策をしたら良いのでしょうか?
住宅への侵入経路は周囲から死角になっている窓からが多くを占めています。侵入を防ぐためには、就寝中も網戸のままにせず施錠をすることや、不在にする際は雨戸を閉めたり、窓に防犯ブザーや補助錠を取り付けたりすることが有効です。
近年増加している空き家が対象の窃盗事件は、管理が行き届いていない家が狙われやすいです。そのため、郵便受けのチラシをこまめに回収したり、植木や雑草を刈って定期的に管理を行うことが重要になります。
―今から実践できることがたくさんありますね。住まいの防犯対策以外に簡単に始められることはありますか?
犯罪を行おうとしている人は声をかけられることを嫌がります。日ごろから、徒歩での外出時や散歩の際にご近所同士であいさつを交わしたり、外掃除や草むしりなどの屋外で作業をしている時にあいさつを交わすだけでも効果的な防犯活動になります。
鍵をかけたり雨戸を閉める手間を惜しまないことや、積極的にあいさつを交わすなど、まずは簡単にできるところから対策をして、犯罪に狙われにくい地域づくりを推進しましょう。
◆令和7年1~6月に市内で発生した主な犯罪(前年度比)
住宅対象窃盗:68件(+47件)
自転車盗:71件(+25件)
自動車盗:9件(+3件)
車上狙い:30件(+7件)
特殊詐欺:8件(+3件)
◆主な機能
・犯罪、交通事故発生、不審者情報などの地図表示機能▽見守り防犯活動パトロール促進機能
・防犯ブザー、ちかん対策機能
・ルリちゃん安全メールや栃木県警察の公式SNSやホームページなどとの連携機能
はあなたや家族を守る情報をたくさん配信しているよ。まずはダウンロードしてね!
市内で発生した声掛け事案や不審者情報を市公式SNS(LINEとX)で配信しています。
●LINE
受信設定の方法:(1)二次元コード(本紙PDF版4ページ参照)から友だち追加(2)受信設定の『欲しい情報の欄』で『防犯』をチェックして登録
●X(旧Twitter)
※詳細は本紙PDF版4ページをご覧ください。
▽防犯フィルム
犯人は侵入に5分以上かかると約7割が犯行を諦めると言われています。
▽補助錠
窓や扉の鍵に加えて設置することで、不審者の侵入を遅らせます。
▽シャッターや雨戸
窓ガラスを割られたり、扉をこじ開けられたりするのを防ぎます。不在にするときは必ず閉めましょう。
▽防犯砂利
踏むと大きな音が鳴るように加工された砂利です。犯人は音を嫌うため、窓などの侵入経路への設置が効果的です。
▽低い塀と植栽
姿を見られやすいため、犯人が侵入しにくくなります。
▽センサーライト
人の動きを感知して自動で点灯するため、侵入を阻止する効果が期待できます。
▽玄関ドアの鍵の増設
在宅中でも必ず鍵をかけましょう。ドアの鍵は2ロックに!
▽カメラ付きインターホン
不審者が玄関に訪問してきた際には身分や用件を確認しましょう。
▽防犯カメラ
犯罪の未然防止に効果的です。目立ちやすく、手が届かない場所への設置が有効です。
補助金額:防犯カメラの購入・設置費用の2分の1(上限2万円)
※1千円未満の端数は切り捨て。
補助対象者:市内に在住し、住民登録がある市税の滞納がない方
※自宅などの所有者でない場合、所有者の同意を得ている方。
※誓約および同意事項に承諾できる方。
※申請は1世帯につき1回限り。
申請方法:オンライン申請システムまたは市民生活課窓口(本庁舎1階)
※詳細は広報あしかがみ8月号と同時配布のチラシまたは市ホームページでご確認ください。
問い合わせ:市民生活課
【電話】20-2190