- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県足利市
- 広報紙名 : 広報あしかがみ 2025年9月号 No.1612
足利市では『全ての児童生徒の学びの場を確保し、学びたいと思った時に学べる環境を整える取組』『心の小さなSOSを見逃さず、学校をみんなが安心して学べる場所にする取組』を充実させていきます。
■子どもたちへ
夏休みも終わり、新たな学校生活が始まりますね。
学校へ行くのが楽しみな人もいれば、「学校へ行くのに気が重いな」「友達に会うのが心配だな」「勉強についていけるかな」など、不安な気持ちを抱えている人もいるかもしれません。もしかしたら、夏休み中に何か辛いことや嫌なことがあったり、誰にも言えない悩みを抱えている人もいるかもしれませんね。
そう感じている皆さんへ、私から伝えたいことがあります。
「学校に行きたくない」という気持ちは、決して特別なことではありません。多くの人が経験することですし、そう感じていることは、皆さんの心が「今、ちょっと疲れているんだよ」「何か助けが必要なんだよ」と教えてくれているサインでもあります。
もし話せる人がいたら、その気持ちをお家の人でも、先生でも、信頼できる人に、そっと打ち明けてみてください。皆さんの気持ちに寄り添い、一緒に考えてくれるはずです。
夏休み明けは、誰もが環境に慣れるまで時間がかかります。焦らず、自分のペースで、一歩ずつ進んでいきましょう。皆さんのことを応援しています。
■保護者の皆さんへ
長い夏休みを経て、学校生活への期待と共に、「学校へ行くのに気が重い」「休み明けが辛い」といった不安な気持ちを抱えているお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。
そうしたお子さんの様子を見て、保護者の皆様の中には、心配で、どう接していいか悩まれている方もいると思います。お子さんの様子がいつもと違ったり、「学校に行きたくない」という言葉を耳にしたりすると、戸惑いや不安を感じるのは当然のことです。
そんな時は、どうか、ご自身を責めないでください。そして、お子さんの気持ちを否定しないでください。
お子さんが不安を感じているのは、決して特別なことではありません。多くの子どもたちが経験する成長の過程であり、また、心からのSOSを発している場合もあります。
大切なのは、お子さんが安心して自分の気持ちを話せる環境を作ってあげることです。
まずは、お子さんの気持ちに寄り添い、優しく声をかけ、お子さんが話したがっていることをじっくりと聞いてあげてください。たとえ言葉にならなくても、不安な気持ちを受け止めてあげることが何よりも大切です。また、心身のエネルギーが回復する時間を与えてあげることも大切です。
学校には、担任の先生や養護教諭、スクールカウンセラーなど、お子さんをサポートする体制があります。お子さんの様子を伝え、連携を取ることで、学校全体で支えることができます。保護者の皆様の温かいサポートが、お子さんにとっては何よりの支えになります。この夏休み明けが、お子さん、そしてご家族にとって、少しでも穏やかなスタートになるよう、心より願っています。
■足利市では、子どもたちがそれぞれの方法、それぞれのペースで学べる場所があります。
《教室以外の学びの場』
◇学校に行くことができるが、教室に入ることができない生徒が落ち着いた空間で学習・生活できる場
⇒中学校に校内教育支援センター(スペシャルサポートルーム)を設置※学校により名称は異なる。
◇学校に行けなかったり、集団になじめなかったりする子ども一人一人の状況に応じた支援を行う場や保護者の相談の窓口
⇒足利市教育支援センター(マルニ額縁生涯学習センター1階)
◇各家庭などからオンラインで教室とつながることもできます。
お子さんのことでお悩みの場合は、各小・中学校のほか、次の相談窓口があります。気軽にご利用ください。
市立教育研究所【電話】20-2364
市教育支援センター【電話】42-7672
こども相談課【電話】22-4525