- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県鹿沼市
- 広報紙名 : 広報かぬま 2025年4月号(NO.1295)
鹿沼まるごと博物館の活動や、鹿沼の自然や歴史・文化にまつわるホットな話題を紹介します。
■第20回 ~竹井漣洲の足跡を追って~
皆さんは「竹井漣洲(たけいれんしゅう)」の名前をご存じでしょうか。漣洲は、江戸時代の終わりから大正時代にかけて鹿沼で活躍した絵師です。漣洲は、鹿沼で絵の修業をし、さらに伝統的な中国の絵を学ぶことで、「彼に花弁(かべん)を描かせたら右に出る者はいない」と言われるまでに評価されるようになりました(写真1)。また、鹿沼の人たちの求めに応じて、家の襖(ふすま)や戸棚に絵を描き、生活にいろどりを添えたほか、大きな屏風(びょうぶ)絵も手がけ、多くの人たちに喜ばれたことがわかっています。
しかし、漣洲が亡くなってから100年近くが経った今、すでに生前の漣洲を知る人もなく、漣洲の名前や絵が埋もれてしまっているのが現状です。
そこでまるごと博物館では、漣洲の絵や資料を再発掘し、郷土に素晴らしい絵師がいたことを広く紹介するため、令和7年度の展覧会開催に向けての調査を進めています。しかし、まだまだ漣洲の活動の全容が明らかになっていません。
そこで、皆さんの家に漣洲かもしれないと思う絵や漣洲に関する資料があれば、ぜひ私たちにお声がけください。その絵が漣洲かどうかを判断するための署名は写真2のとおりです。情報をもとに、皆さんと一緒に展覧会を開催したく、たくさんの情報をお待ちしています。
※詳しくは本紙をご覧ください。
文化課 主査 原田敏行
お問い合わせ:文化課文化振興係
【電話】65-6741(土日祝休)