- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県鹿沼市
- 広報紙名 : 広報かぬま 2025年9月号(NO.1300)
鹿沼市長
松井正一
鹿沼市長の松井正一です。市民の皆様、暑い夏が続いております。くれぐれも熱中症にご注意ください。
戦後80年を迎えた今年、鹿沼市では平和行政の推進に向けて、今年も市内中学生20名を広島平和記念式典に派遣いたしました。派遣前には、2回の学習会を行い、第2次世界大戦や原子爆弾、鹿沼での空襲等について事前に学び、7月29日の壮行会では、団員の皆さんから抱負を述べていただきました。
本市は、戦後50年を記念して平成7年8月15日に平和都市宣言を行いました。その後、平成9年からは戦争の悲惨さと平和の尊さを認識してもらうことを目的として、「未来」を担う中学生を広島市に派遣してきました。派遣された中学生たちが、現地広島市で実際に『見て』『感じて』『考えた』内容を、学校や家庭で友人や家族等に伝えていくことで、過去の経験を未来へ繋ぎ、戦争のない社会、平和な社会を構築していくことができると考えています。
世界に目を向けると、いまだに戦争や紛争が絶え間なく起こっており、決して他人事ではない状況です。鹿沼市では、平和都市宣言において、「非核三原則を堅持し、日本国憲法の精神である世界の恒久平和を達成するため努力することを決意する」としています。戦後80年を迎えた本年を契機に、平和な社会を後世に残していくための、地道な平和行政を推進してまいります。
(令和7年8月7日 記)