くらし はなコトバ

日々感じた小さな想いを綴らせて頂きます。

■第45回『秀吉からの手紙』
喜連川氏は、室町幕府を開いた足利尊氏の子孫である。豊臣秀吉が清和源氏の将軍足利家の存続を取り計らって選ばれたのがお丸山の麓だった。以来、江戸時代は家康から慶喜まで、終始破格の扱いとなる。全国で唯一、足利家後継の家格としての処遇であった。(強大とならぬよう)幕府の命で、所領域の広さにしては石高は五千石に止められ、本来の足利姓も名乗れなかった。
2月4日、「喜連川家文書(もんじょ)」128点の県有形文化財への指定が答申された。喜連川=鎌倉と宛てている秀吉からの手紙(朱印状)をはじめ、室町時代の鎌倉公方(くぼう)、古河公方、小弓公方、喜連川公方の古文書、将軍家とのやりとり、吉良上野介など江戸時代の大名家からの書状や資料など、貴重な文書群である。
折から、本市は22回を数える『雛めぐり』の節。鷲宿にある喜連川公方資料館では、北白川宮家能久親王から孫、有馬澄子に贈られた雛人形が飾られている。澄子氏は喜連川足利家の現在の当主(16代)浩平(こうへい)氏の伯母で、15代当主の惇氏(あつうじ)氏の令夫人だ。京都大教授や東海大学学長であった惇氏氏こそ、文書類を本市に寄贈くださった方である。
さくら市長 花塚隆志

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