- 発行日 :
- 自治体名 : 栃木県那須烏山市
- 広報紙名 : 広報なすからすやま 2025年4月号
令和7年度から子宮頸がん検診が集団・個別検診ともに「細胞診・HPV検査併用検診」になります!
これまでと検査方法は変わりませんが、「細胞診」に「HPV-DNA検査」が加わることで精度の高い検査となることから、結果によって次回の受診の間隔が変わります。
検診について詳しくは、市ホームページをご確認ください。
◆個別検診で協力いただいているさくら産院 泉章夫院長からコメントをいただきました
子宮頸がんは、日本で1年間に約15,000人の女性が発症し、約3,500人の女性が亡くなる病気です。20~30歳代の女性では発症例・死亡例ともに増加しています。
原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)が性交渉により子宮頸部に感染し細胞をがん化させることです。HPV感染者の1,000人に1人が子宮頸がんを発症します。
予防には、HPV感染・発症を防ぐ「HPVワクチン接種」と早期発見のための「子宮頸がん検診」の両方を行うことが大切です。
これまでの「子宮頸がん検診」は「細胞診」のみ行う「細胞診単独検診」でしたが、令和7年度から「細胞診」と「HPV-DNA検査」の2つを行う「細胞診・HPV検査併用検診」に変更され、検診の精度が高まります。
「細胞診」は、「がんを疑う異常細胞」があるかどうかを顕微鏡で調べます。進行がんの診断に有効です。「HPV-DNA検査」は、「HPVのDNA」があるかどうかをPCRなどで調べます。HPV感染の有無が分かるので、細胞ががん化する前の「前がん病変」の発見に有効です。特性の違う2つの検査を併用することで精度が上がり、見逃しが非常に少なくなります。
検診方法はこれまで同様、子宮頸部の細胞を一度採取するだけです。採取後に2つの検査用に検体を分けるため、受診者の痛みやストレスなど身体的負担は増えません。
検診間隔は、「細胞診」異常なし・「HPV検査」陰性であれば、3年以内に子宮頸がんになる可能性はほとんどないため、次回の検診は3年後になります。それ以外の場合は「精査不要で次回検診1年後」あるいは「要精密検査」と判断されます。
那須烏山市の子宮頸がん検診の受診率は22.1%と低く、せっかくの機会を利用せずもったいないです。また検診未受診の人が、初診時にがんが進行していたときなどは、残念で仕方ありません。「細胞診・HPV検査併用検診」が導入されたこの機会に、ぜひ、受診してください。
問合:健康福祉課健康増進グループ
【電話】0287-88-7115