文化 国際交流員マルセルのコラム

■お祭り・「オクトーバーフェスト」2
Feste(フェステ)：„Oktoberfest(オクトーバーフェスト)“

ドイツの「オクトーバーフェスト」についてご案内するシリーズの第2弾です。

◇ビール・食べ物
オクトーバーフェストのビールは普通のビールではないということを知っていますか?オクトーバーフェストのために、ミュンヘンの醸造所に限って特別なビール、オクトーバーフェスト・ビールを作ります。普通のビールより甘くて、アルコール度数が高く、1リットルの大きいグラスで出されます。グラスの重さは(ビールを含めて)2.5kgもあるので、スタッフは大変ですが、上手なスタッフは、女性でも一回で18本のグラスを運びます。合計で45kgです!
このビールは、値段も普通のビールより高いです。ドイツのレストランで普通の1リットルのビールの値段は約800円ですが、オクトーバーフェスト・ビールは2,300円以上します。それも毎年、値段が上がっています。その値段の高さにドイツ人はよく文句を言っています。
オクトーバーフェストでは、ドイツの伝統的な料理やビールに合うおつまみが楽しめます。特に、ソーセージやプレッツェル、シュニッツェル、ローストチキンなどが人気です。
定番の食べ物といえば、やはりソーセージです。Bratwurst(ブラートヴルスト)(焼きソーセージ)、Frankfurter(フランクフルター)、Weißwurst(ヴァイスヴルスト)(白いソーセージ)、Currywurst(カリーヴルスト)(カレーソーセージ)など、色々な種類のソーセージが味わえます。ソーセージは、グリルで焼かれたり、揚げられたり、さまざまな調理法で提供されます。ソーセージの盛り合わせは、色々な種類を楽しみたい方におすすめです。
岩塩が付いたプレッツェルも、ビールのお供にぴったりです。プレッツェルは、食べる前に塩を落とし、残った塩味を味わうのが一般的です。プレッツェルは、チーズディップなどと一緒に食べるのもおすすめです。
シュニッツェルは、豚肉を薄く伸ばして衣を付けて揚げた、ドイツの代表的な料理です。レモンを絞ってさっぱりと味わうのがおすすめです。ドイツの伝統的な調理法でじっくり焼き上げた、風味豊かなローストチキンも人気です。濃厚チーズリゾットや厚切りローストビーフ、ガーリックチキンステーキ、ピクルスの盛り合わせ、フライドポテト(メガ盛りも)、揚げもちフランク、イカリングフライ、フルーツサンド、ラムチョップ、これらの他にも、さまざまなドイツ料理や、ビールに合うメニューが楽しめます。

◇服装
オクトーバーフェストはドイツの民族的な祭りなので、女性はDirndl(ディアンデル)、男性はLederhosen(レーダホーゼン)という南ドイツの民族衣装を着ます。ディアンデルはエプロンが付いたカラフルでシックなワンピースで、色と蝶結びの位置によって独身か既婚者か分かります。レーダホーゼンは、チェックのシャツと長い靴下と皮の短いズボンです。4月の姉妹都市締結50周年記念コンサートを観られた方には、プリーツホイザ・ブレッヒクラッペンのメンバーが着ていた服と同じといえばわかりやすいですね。
もちろん、民族衣装を着ていない人もいます。わざわざドイツのビールを飲むために、毎年100万人以上の外国からの観光客が訪れますから、彼らのことは民族衣装を着ていなくても歓迎します。一番多いのはアメリカ人、続いてスイス人とイタリア人です。オクトーバーフェストで、ドイツ人と観光客は一緒に飲んだり、踊ったり、歌ったりします。生演奏の音楽もありますので、かなり盛り上がります。ドイツでは16歳からビールとワインを飲めますので、若い人から年配の人まで楽しめるお祭りです。いつかミュンヘンのオクトーバーフェストを訪れ、「オクトーバーフェストしもつけ」と比べてどうか感じてみるのはいかがでしょうか?きっと面白い経験になると思います。