- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県前橋市
- 広報紙名 : 広報まえばし 2025年8月1日号
本市に関わりのある女子プロスポーツチームの女性関係者と市長が、チームの現状や将来ビジョン、地域との連携の可能性などを語り合う座談会を7月10日に開催しました。
[群馬グリーンウイングス]
・齋藤真由美さん
ゼネラルマネージャー、東京都出身
・白岩蘭奈さん
同チーム元選手・マーケティング担当、宮城県出身
[バニーズ群馬FCホワイトスター]
・野田朱美さん
監督、東京都出身
・大矢歩さん
選手・フォワード(キャプテン)、みどり市出身
[群馬プライムス]
・鈴木陽子さん
チームディレクター、神奈川県出身
・新井佑佳さん
選手・スクラムハーフ、本市出身
[FLOWLISH GUNMA]
・井齋沙耶さん
選手・センター、北海道出身
・髙橋芙由子さん
選手・ガード(キャプテン)、秋田県出身
■前橋市の好きなところ
井齋:前橋市に移住したばかりなので、映えスポットやデートスポットなどを教えて欲しいです。
白岩:群馬県に来て3年目で、毎年赤城南面千本桜に行きます。菜の花と桜のコラボレーションがすごくきれいです。
大矢:商店街にあるeveryoneという服屋さんが好きです。月に一回、土日にしか開かないのですが、おしゃれな服がいっぱいあります。
新井:前橋市が地元で、幼稚園生の時から前橋公園がお気に入りです。桜の時期は屋台も出てにぎわいます。
市長:七夕まつりや前橋花火大会。息抜きにぜひ。
■選手になるまで(チームに所属するまで)の思い出
白岩:大学卒業後に2回移籍し、3チーム目が群馬グリーンウイングスでした。昨シーズンからSVリーグに参入し、目標が叶いました。このチームで叶ったことが自分のバレーボール人生の中でとてもうれしいことでした。
大矢:中高生の時に現在のバニーズ群馬FCホワイトスターU-15に所属。一度外に出て戻ってきたので、地元に恩返ししたいです。
新井:元々父がラグビーをしていて、小1の時に弟とラグビーを始めました。群馬プライムスで女子だけで練習できる環境がうれしいです。
髙橋:小3から5人制バスケを始めて、社会人で3人制へ転向しました。今までは日本代表を5人制のプロ選手から選ぶ流れがありましたが、競技人口が増えるにつれて3人制専門の選手へと変わりました。私は3人制を始める世代を若くしていきたいです。また、3人制だからこそ目指せる世界をチームで作りたいです。
■女子プロスポーツ選手(チーム)として前橋市に期待すること
大矢:私たちはまだ知名度が低く、観客数が少ないので、もっとたくさん応援してもらえるよう、前橋市と連携していきたいです。また、今は練習場所が点々としていて移動が大変なので、ぜひ前橋市に練習場を整備してほしいです。
新井:私たちは普段市営のラグビー場で練習をしているのですが、多くの人が使うため、傷みやすく、芝生の養生期間で利用できない期間があります。
鈴木:私は世界で活躍できる人材育成のため、小中学生が多様なスポーツに触れられる機会を一緒に作りたいです。
市長:バスケ、バレー、サッカー、ラグビーの4競技でプロ選手やコーチから教わる機会は魅力的ですね。次の企画につなげていきたいです。
髙橋:私たちは試合のパブリックビューイングを通して、競技認知度を上げてほしいです。
白岩:前橋市内でバレーボール教室の機会を増やしたいです。普段は小学生から高校生を対象としていますが、今後は保育園や幼稚園でもやっていきたいです。
■女子プロスポーツ選手(チーム)ならではの大変さ
新井:男子と比べて競技人口が少なく、練習人数不足や合同チームでの試合参加が多いことです。
髙橋:男女同日開催でも、男子の方が観客数・競技人口ともに多く、女子は脇役になりがちです。女子チームの知名度を上げるファン獲得が課題です。
白岩:自分たちでSNS発信し、認知度を上げていくことが大事ですよね。
野田:セカンドキャリアが大変だと思います。引退後も、辞めてからの長い人生をどう生きるかで苦しむ人は多いです。プロ選手として活動しながら、社会的な知識を身に付けてもらうことを大事にしています。選手が取ったライセンスや資格などを生かせる事業が前橋市にあるとうれしいです。
斎藤:指導の資質がある選手が自身を高めつつ、セカンドキャリアへつながる機会がほしいです。
市長:今後企業や団体と意見交換できる場を作り、地域の力で支援できるようにしたいです。