- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県前橋市
- 広報紙名 : 広報まえばし 2025年10月1日号
◆前橋のまちの顔が変わる!
取材:ワカモノ記者 中島千尋、茂木春香
官民が協働して進める中心市街地のまちづくりが全国的に注目を集めています。この流れをさらに加速し、中心市街地のエリア価値を高める取り組みとして、「千代田町中心拠点地区第一種市街地再開発事業(千代田町再開発事業)」と「県庁〜前橋駅クリエイティブシティ構想」が進行中です。
◇千代田町再開発事業
再開発事業は、前橋中央イベント広場や中央駐車場がある西街区と、スズラン本館などがある東街区を一体的に整備するプロジェクト。
西街区は、市立図書館や商業施設、オフィス、地下駐車場などが入る複合型施設が計画されており、地下1階、地上5階建てで、広場なども設ける予定です。東街区は、屋上校庭を含む4階建ての義務教育学校と10階建ての分譲マンションの建設が計画されています。
今年8月には、地権者などで構成される準備組合がオープンハウス形式の説明会を開催。今後、再開発組合が設立され、令和12年度中の完成を目指しています。
◇県庁〜前橋駅クリエイティブシティ構想
この構想は、JR前橋駅から県庁までの約1・5キロメートルの通りを、歩行者と公共交通を中心としたウォーカブルな空間へと再編する、県と市が協力して実施するプロジェクトです。にぎわいと交流を生み出し、中心市街地の活性化や持続可能な地域価値の創造を目指しています。
具体的には、長年の課題となっている五差路交差点の改善や、車道の縮小による歩行者空間の拡充、トランジットモールの導入などを計画。トランジットモールとは、一般車両の通行を制限し、バスやタクシーなどの公共交通と歩行者が快適に移動できる空間のことです。
今年8月には、昨年度実施された国際コンペのシンポジウムが開催され、最優秀作品の紹介やパネルディスカッションが行われました。また、まちづくり会議では、最優秀作品の模型の展示や市民の意見を募るパネルも設置されました。
◇社会実験などで市民の声を反映
9月17日〜19日には、県庁前から国道17号までの区間で車両通行を規制する社会実験を実施。パーソナルモビリティ(小型電動車両)の試乗体験やキッチンカーの出店などが行われました。同様の社会実験は、11月にも予定されています。一人一人の声が、前橋のまちづくりを動かしています。前橋のまちの未来を一緒に描いていきましょう。
◇社会実験で未来の道路空間を体験
日時:11月19日(水)〜21日(金) 10時〜19時
※交通規制の区間や日時は、二次元コード(本紙参照)のホームページをご覧ください。
◇編集後記
・まちづくり会議では、参加者が前橋の街について考える仕組みが詰まっていました。「こんなことがしたい」を書いたり、前橋の印象を語ったりしました。今後どのように変化し、どんな街にしていくかを考えられる場がある素敵な街、前橋について考え続けたいです。
中島 千尋
・生まれ変わろうとしている自分たちの街の動きを、リアルタイムで感じることができました。変化にはさまざまな意見がつきものですが、それぞれの意見の根幹には、街への愛情が共通していると思います。今後の新しい挑戦や活発な議論に注目していきたいです。
茂木 春香
問合せ:
・千代田町再開発事業については…同準備組合事務局(ヤマト企画推進部内)【電話】027-290-1850
・県庁〜前橋駅クリエイティブシティ構想については…都市計画課【電話】027-898-6944
