- 発行日 :
- 自治体名 : 群馬県前橋市
- 広報紙名 : 広報まえばし 2025年11月1日号
◆歯がしみる原因
歯がしみる原因には、(1)虫歯(2)歯周病(3)歯の破折(4)酸蝕症(さんしょくしょう)(5)知覚過敏などいろいろあります。(1)虫歯は初期であれば無症状の場合もありますが、進行するとしみたり痛みを伴ったりしてきます。放置しすぎると歯の神経を取らなければならないため、なるべく早く受診することをお勧めします。(2)歯周病は、進行すると歯を支えている顎の骨がなくなって歯がぐらぐらしてきます。そして歯の根の部分が露出したり歯茎が緩んだりして歯がしみてきます。歯周病はゆっくり進行するため無症状の時から健診を受けることをお勧めします。(3)歯にクラック(ひび)が入っていたり、歯根部分にクラックが入ったりすることにより、歯がしみることがあります。虫歯ではないため分かりづらいことがあります。(4)酸蝕症は酸性度の強い食事を好んで取る人に多く、ひどい場合は歯が溶けて無くなることもあり、軽度の場合は食生活を見直すことで症状は治まります。(5)知覚過敏は食いしばり、歯ぎしり、片側噛み、ストレスなどが原因で起こります。知覚過敏用の歯磨き粉を使ったり、歯科医院でしみ止めの薬を塗ったり、詰め物でカバーして刺激を遮断したりします。歯がしみるのはさまざまな原因があります。気になったら歯科医院の受診をお勧めします。
前橋市歯科医師会 井上 貴司
