くらし 村長室からこんにちは

■やりくりしながら新しい事業に取り組みました
決算議会といわれる9月1日開会の議会定例会が16日に閉会となりました。提出した全ての議案が可決され、まずは、一息です。
令和6年度は、2つの大型事業を継続して進めた年度で、一般会計予算は過去最大の95億5,740万円でスタート。歳出決算額は96億7,285万円となりました。
1つ目の大型事業は、防災中枢機能施設(新公民館及び新学校給食センター)の整備事業で、平成30年度に基本計画を策定し、令和5年度から今年度にかけて建築工事を行っています。総事業費は57.1億円です。
2つ目は、南小学校の長寿命化工事で、令和2年度から設計業務に着手し、本年9月末に完成しました。総事業費は6.9億円で、2つ合わせて64億円に上る見込みです。財源内訳は、国(防衛省・文部科学省)の補助金(39.8億円)、計画的に積み立ててきた基金(19億円)、起債(4.1億円)、一般財源(1.1億円)です。
村の規模でこの2つの事業を同時進行することは、人的にも財政的にも大変厳しい状況でしたが、全庁的に優先度に応じた選択と集中を図り、国・県の補助金、その他の補助制度も活用し、財源を確保しました。
令和6年度末の財政調整基金残高は22.9億円で、前年度末から1.1億円増加。また、村債残高は16.6億円で、前年度末よりも1.6億円減少しました。学校給食費や保育料の無償化などを実施しながら、限られた収入の中で、支出をなんとかやりくりして実質収支は9千万円の黒字となりました。
人件費や物価、光熱費の高騰、対応すべき行政課題が山積し、厳しい財政環境が続きますが、持続可能な財政運営を心がけ、選択と集中を行いながら引き続き努力していきます。

榛東村長 南千晴