くらし 熱中人 155

■絵を描くのに夢中
◇絵を描いている時はワクワクする
栗原 せつ子さん(赤岩3区・75歳)
栗原せつ子さんは、幼少期に叔父の描いた大きな絵が家に飾られていたことをよく覚えています。しかし、その頃は自分で絵を描こうとは考えませんでした。転機が訪れたのは約2年前のことです。ご主人が病気を患い、毎日不安な気持ちに押しつぶされそうになっていた栗原さんは、気持ちを紛らわせようと絵を描き始めました。
それから、絵を描くことが彼女の日常に深く根付いていきました。午前中は農作業に勤しみ、午後の3時から7時頃まで絵を描く時間を設けるようになりました。進歩するにつれ、夜中に起きて気になる箇所を直すほど絵に熱中するようになりました。この情熱によって、最初の1年で約70作品、2年目には約50作品を仕上げるという驚異的なペースで制作を続けました。栗原さん自身はその速度を普通だと感じていましたが、絵を長年描いている人たちからは「驚異的なペースだ」「素晴らしい」と賞賛されました。絵具や画用紙が高価であるため、道具は100円均一などを活用して揃え、日々クオリティの高い作品を作り続けています。その創作活動は、彼女に充実した時間を与えるとともに、周囲の人々を驚かせています。
栗原さんは、日本の画家では円山応挙、伊藤若冲、大橋翠石といった巨匠たちの作品を、海外ではセザンヌ、ゴッホ、ルソーなどの名画を参考に日々の創作に取り組んでいます。図書館で借りてきた画集を熱心に眺め、画家たちの絵を見ながら、自分の中で縮尺を想像し、それを絵に落とし込む作業にチャレンジ。このプロセスが難しいと感じることもありますが、描き進めるうちに絵の中に生命が宿るような感覚を覚え、動物たちが今にも動き出しそうな気持ちになるそうです。「絵を描いているとワクワクする。色を重ねていく楽しさがあり、深みのある美しい色合いを作り出せることに魅了され続けています。」と語ります。
73歳で絵を描き始めた栗原さんは、周囲から「こんな才能があったなんて」と言われるのが嬉しいそうです。最近では親切な人が絵のコツを教えたり、良い画材や道具を譲ってくれるなど、応援してくれる人々との出会いにも恵まれています。
最後に「何かを始めるのに遅すぎることはない」と強く感じている栗原さんは、絵を通じて充実した毎日を楽しむ日々。12月には邑楽町のアートギャラリーで個展を開くほどの力の入れようで、今後は焦らず作品づくりに専念し、これからも素敵な絵を描き続けたいと語ります。その笑顔には、絵を通じて得た喜びや充実感があふれています。

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