スポーツ スポーツのチカラ!

人の心を動かし、日々のくらしを元気に、そして豊かにしてくれるスポーツ。
スポーツを通じて、浦和のまちに活力を与えている方々をご紹介します。

■目指すは日本一!信じて進め水上の道
埼玉県立浦和第一女子高等学校ボート部
安江沙弥(やすえさや)さん・山﨑(やまざき)さくらさん

ボートで直線コースを走り、その速さを競うローイング競技。埼玉県立浦和第一女子高等学校ボート部は、入部時はほぼ全員が初心者ながら全国大会常連の強豪校です。今回は、3月の全国選抜大会で6位入賞し、インターハイでは準決勝に進出した、3年生の安江沙弥さんと山﨑さくらさんにお話を伺いました。
競技の中でもダブルスカルやクォドルプルは、それぞれ2人又は4人で1艇の船を漕(こ)ぐ種目です。クルー(同じ船に乗っている選手)の技術と連携が無ければ前進すら難しく、だからこそ「練習するうちに船の進み方に成長を感じられるのが楽しい」と安江さんは言います。
部のスローガンは、「クルーを信じて自分を信じて」。それでも、「信じようと思って簡単にできることではない」と山﨑さんは言います。「クルーを信じ、クルーから信じてもらえるように、みんなの頑張っているところやいいところを見つけるよう心掛けている」とのこと。共に同じ船で多くの大会に挑んだ安江さんも、「信頼している仲間から『信じてるよ』と言われると、自分のことを信じられるようになる」と話してくれました。自分と戦い、役目を果たすための日々の努力が、信頼というチームの礎を築きあげています。
山﨑さんいわく、「レース中、自分が勝っている間はほかの船を見渡すことができる」のは、ゴールに背中を向けて進むこの競技特有の魅力(みりょく)。ふとした瞬間に夕日や月を望むことができるのも、屋外競技ならではです。
インタビューの後、続々とコースへ漕ぎ出していくボート部の皆さんの姿は、美しい夕日に照らされていました。彼女たちの背中が日本一のゴールラインにたどり着くのも、きっともうすぐです。

Q.あなたにとってスポーツとは?
自分を知れて、成長させてくれるもの(安江沙弥さん)
人とのつながりを持たせてくれるもの(山﨑さくらさん)