- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県さいたま市浦和区
- 広報紙名 : 市報さいたま 浦和区版 2025年8月号
人の心を動かし、日々のくらしを元気に、そして豊かにしてくれるスポーツ。スポーツを通じて、浦和のまちに活力を与えている方々をご紹介します。
■ダイヤモンドを駆け巡れ!
浦和エンゼルス
今回取材させていただいたのは、浦和区で活動する「浦和エンゼルス」。4月に行われた「小学生の甲子園」高円宮(たかまどのみや)賜杯全日本学童軟式野球大会の浦和予選会で、26年ぶりの優勝を果たした軟式少年野球チームです。
「打ったときにボールを見た瞬間が一番楽しい」と話すのは、高学年(5・6年生)チームのキャプテン・笠井旺介さん。その日の打席でも見事に快音を響かせていた笠井さんにとっての野球は、どんなに宿題で忙しい中でも「休日に、努力してやりたい」大切な存在です。
高学年チームを指導する川藤智明監督は、浦和予選会で優勝できた要因を「今の6年生は、去年から6年生レベルの試合を経験していたから」と分析します。6年生が少なかった去年のチームを、当時5年生の選手たちは力強く支えました。一学年上のチーム相手に、時に悔しさを味わいながらも挑み続けたからこそ、今の皆さんの頼もしい姿があります。
監督がエンゼルスの活動に携わり始めてから、25年以上が経ちます。「怒ったりケンカしたりするのが好きじゃない」と笑う監督の方針は、今も昔も「一生懸命取り組む子は、褒めてやる気を伸ばす」ことです。
そんな監督の指導の下、全員で懸命に、そしてのびのびと野球に向き合う浦和エンゼルス。取材当日は年に一度の恒例イベント「親子大会」の日でしたが、保護者・OBの皆さんを対戦相手に、楽しみながらも一歩も引かずに勝利を狙う姿が印象的でした。
「チームを引っ張って、ちゃんとヒットも打てる選手になりたい」。みんなの期待を背負った笠井キャプテンが率いる浦和エンゼルスの夏は、まだまだ終わりません。
〇キャプテン/ファースト 笠井旺介(かさいおうすけ)さん(6年生)
「人に言うからには、自分もちゃんとやらないと」
〇川藤智明(かわふじともあき)監督
「スポーツは、生きていく上でのパートナー」