子育て 義務教育学校ってなに? 第3回 義務教育学校のユニークな教育内容

■第3回では、義務教育学校におけるユニークな教育内容について説明します。
小学校や中学校で学ぶ各教科の内容や授業時数は、全国どこでもほぼ同じように扱われています。これは義務教育が全ての子どもたちの力を伸ばし、社会で必要となる基本的な資質を養うことを目的としているからです。
こうした義務教育の重要な目的を果たしつつも、各学校が創意工夫を凝らし、それぞれの特色を生かした教育内容を実施する教育課程の特例があり、その1つに、義務教育学校の教育内容があります。
例えば、算数・数学や理科などで学ぶ内容のつながりを考え、中学校段階で学ぶ単元の一部を小学校段階に移すことや、反対に小学校段階で学ぶ単元の一部を中学校段階に移すことができます。
また、小中一貫教育を実施するに当たって軸となる新たな教科を創ることもできます。他の自治体の義務教育学校においても、小学校低学年で「外国語活動」や「市民科」などを設けている例があります。
このような義務教育学校の特徴を生かし、本市においても創意工夫を凝らした、特色ある教育を目指していきます。
例えば、「英語のできる行田っ子」の取り組みを進めていることから、3年生から始まる「外国語活動」を前倒しして、段階的に低学年から実施し、その後に続く「外国語」の指導を充実させていきます。
また、本市の歴史・自然・産業・文化などについて探求的に学ぶ「ふるさと学」などを教育内容として位置付けていきます。併せて、デジタル技術を最大限に活用し、各教科などで先進的な学びのスタイルを取り入れていきます。もちろん、教育内容を良くする取り組みについては、義務教育学校の設置を待たず可能な限り早く実施していきます。
本市では、子どもたちの学びの場として、魅力ある義務教育学校を設置し、より良い学校教育の充実に向けて取り組んでいきます。

問い合わせ:教育総務課学籍・学校再編担当
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