くらし 市長コラム 新しい行田へ

■第25回「私のささやかな喜び「ミュージアムショップ」」
市長コラムの掲載が始まって丸2年が経ちました。第1回のコラムでは、『私がひと息つける場所』と題して行田市郷土博物館を取り上げさせていただきました。歴史をテーマにした市立・町立の博物館や資料館は埼玉県内に41施設ありますが、入館者数を見比べると、なんと我が郷土博物館は年間約8万人で1位なのです。行田市の人口規模でこれだけ充実した博物館を保有できることを市長として誇りに思います。
その郷土博物館に「ミュージアムショップ」(館内にある販売店)がオープンしたのをご存知ですか?きっかけを作ってくれたのは、市議会でのある議員からの一般質問でした。「郷土博物館に来られた方たちが思い出となる品を購入できるミュージアムショップがあったら良いと思いませんか」。早速、博物館長に投げかけてみましたが、昭和63年に開館した郷土博物館は、ミュージアムショップを設ける想定のない設計のため、場所の確保やレイアウトが思いのほか難しいのです。博物館職員があれこれ思いを巡らし、DMO行田おもてなし観光局の知恵を借り、受付の奥の6平方メートルほどのスペースに商品を陳列し、レジとスタッフ1人を配置して、最小スペース最少コストによるミュージアムショップが7月26日、ついに誕生しました。
驚くのは売り上げです。入館者の多い8月は150万円、9月は90万円、10月前半だけで50万円!博物館や忍城で知的好奇心が満たされて感性が磨かれ、その思い出として何かを買って帰りたいという心理にしっかりと応えている証拠です。ちなみに、私のおすすめは「忍城今昔地図」です。
市議会での議員からの提案、博物館職員の誇りと熱意、DMO行田おもてなし観光局の協力。これらが溶け合って形になったミュージアムショップに、目を輝かせながら足を止める方々の姿を見るのが、私のささやかな喜びです。このような小さな化学反応が次々起きると、行田市はもっともっと魅力的なまちになると思います。新しい行田へ、みなさんといっしょに。
行田市長 行田邦子