- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県秩父市
- 広報紙名 : 市報ちちぶ 令和7年5月号
■策定の目的・経緯
現在の市立病院は、南館が昭和56年築、本館が平成3年築、南館増築棟が平成13年築であり、老朽化が深刻な状況のため、令和6年1月に市立病院建設準備室を設置、同年7月に庁内外の関係者、関係機関の代表者など13人の委員で構成する「秩父市立病院建設計画策定委員会」を組織し、市立病院の建て替えに向けた基本構想の策定について協議を開始しました。令和7年3月、委員会からの答申を基に、新たな市立病院が目指すべき姿、担うべき役割や機能など、新病院の建設に当たり基本となる内容を取りまとめた「秩父市立病院建設基本構想」を策定しました。基本構想の概要は以下のとおりです。
■新病院の基本理念・基本方針
新病院でも、現行の病院の理念「安心・安全・満足を地域住民の皆さんに」を引き続き基本理念とし、新病院が目指す将来像を具体化する基本方針については、開院時までに策定します。
■新病院の担うべき役割
・救急医療や感染症医療など不採算・特殊部門を含む医療の提供
・医療安全管理体制の強化
・医療圏内で不足する診療科のかかりつけ医(初期救急)機能
・急性期医療の提供、地域に不足する高度急性期機能(HCU)の整備
・対応困難時の搬送に備えた医療機関相互の機能分化や連携強化
・総合診療や在宅医療の提供
■新病院の担うべき機能
・がんへの対応
・脳卒中・心疾患への対応
・精神疾患への対応(心療内科専門外来の確保等)
・感染症医療への対応(動線、個室の整備等)
・救急医療(二次救急輪番体制の堅持等)
・糖尿病への対応
・災害医療
・小児医療(病室等の拡充、対応困難時の専門医療機関との連携強化等)
・在宅医療
・人工透析
・予防医療
・へき地医療
・地域包括ケアシステムの推進
・病診連携や地域内外の医療機関等との連携
■新病院の診療科目
新病院の診療科目は、以下に掲げる現行の9科目を維持することを基本とし、総合診療科は状況に応じて機能を強化、産科・婦人科等は将来的に市立病院で開設することの検討も行っていきます。
・内科(総合診療科)
・外科
・整形外科
・泌尿器科
・脳神経外科
・小児科
・麻酔科
・循環器内科
・消化器内科
■新病院の病床数
現行の165床を基本に、今後の人口動向、患者の受診傾向、地域医療機関の動向などを総合的に考慮し精査します。病床機能については、現行の急性期機能および回復期機能を維持しつつ、秩父医療圏で不足している高度急性期病床(HCU)の整備を検討します。
■建設候補地
候補地を比較検討するための前提条件(面積や交通アクセス等)や、必要な情報が整う基本計画の段階で協議し決定します。
■その他
地域内外の医療機関・教育機関等と連携し、医師や看護師等の人材確保や人材育成に努めるとともに、職員が働きやすい職場を目指します。
※基本構想の詳細は市HPをご覧ください。
問合せ:市立病院建設準備室
【電話】26-7354