くらし 〔特集〕あなたのまちの頼れる存在 民生委員!

「民生委員」という言葉は知っていても、実際に何をしていて、どんな人がやっているのか分からないという人も多いのではないでしょうか。
今、全国的に担い手不足が問題となっている民生委員。本特集では民生委員の活動内容や、市内で活躍する若手・ベテラン民生委員などを紹介します。
あなたも「地域の頼れる存在」になってみませんか?

■民生委員って?
正式名称は「民生委員・児童委員」といい、地域住民の身近な相談相手であるとともに、「支援へのつなぎ役」を担っています。
任期は1期3年。厚生労働大臣からの委嘱を受け、守秘義務があるため、こどもから高齢者まで誰もが安心して福祉に関する相談をすることができます。また、民生委員の中には、こどもに関する問題を専門に扱う「主任児童委員」と呼ばれる方もいます。

◆主な活動
・見守り訪問活動
・定例会(月1回)
・総会(年1回)
・研修会
・行政が実施する事業への協力 など

○自主的な地域活動
・地域住民の居場所づくりやこども食堂などの福祉活動への参加
・こどもの登下校の見守り など

■気になる! 民生委員の1日に密着!
幅広い年代の方が活躍している民生委員。仕事や子育てをしながら民生委員活動を行う、鈴木さんののとある1日に密着!

○民生委員歴3年/吾妻地区 鈴木さん
生まれ育った所沢のため、何か力になれるならと思い民生委員になりました。地域の方から「ありがとう」と感謝されたときにやりがいを感じます。活動は毎日ではないので、仕事や家庭の予定に合わせて調整ができます。趣味の時間も確保できるので無理なく続けられています♪

■市内で活躍している民生委員の紹介
民生委員は「時間がないとできない」というイメージをお持ちではないでしょうか。ここでは若手からベテランまで、多種多様な経歴で活躍中の4人の民生委員を紹介します。

○民生委員(主任児童委員)歴3年/小手指第2地区 清水さん
~相談者の笑顔がやりがいに~
子育てをしながら、NPOでこどもの居場所づくりに携わる仕事をしています。民生委員としても活動することで、学校との関わりが生まれたり、保護者の相談に乗ることができるようになりました。相談者が笑顔で帰られたときに、「民生委員をやっていて良かったな」と思いました。

○民生委員歴27年/新所沢東地区会長 松宮さん
~人との出会いが今の人生を充実させてくれている~
40代で民生委員になり、当時は仕事や子育て、親の介護などと重なった時期もありましたが、民生委員を辞めようとは思わなかったです。「人が好き」。その思いで、楽しく続けられています。地域の知り合いが増えたことや新しい仲間との出会いが今の人生を充実させてくれています。

○民生委員歴6年/山口地区会長 平野さん
~人との巡り合いは人生を豊かにしてくれる~
仕事を退職したタイミングで民生委員を勧められ、地域のことを知ってみたいと思い引き受けました。地域や福祉のために一生懸命な人がいることを知り、「この人たちと一緒に地域のために頑張りたい」と思える人に巡り合えました。

○民生委員歴3年/所沢地区 田中さん
~こどもたちの笑顔が活力に~
親戚が民生委員をしており、私も地域のために力になりたいと思い引き受けました。毎朝小学生の見守り活動をし、こどもたちから元気を貰ってから仕事に向かっています。見守り訪問では、「あなたと出会えてよかった」と喜んでくださる方もおり、民生委員活動をしていて良かったなと思います。

■興味はあるけど…どうすればなれるの?
民生委員になるには、一定の要件や手続きがあります。まずは活動内容や活動地域などの話を聞いてみませんか?研修制度もあるので、知識や経験がなくても大丈夫です。
無償のボランティアのため給与はありません※が、少しでも興味をもっていただけた方は、地域福祉センターにお問い合わせください。
※活動費(定額)は支給されます

○民生委員に相談したい方は
担当地区の民生委員を、ご案内します。まずはお気軽にお問い合わせください。

問合せ:地域福祉センター
【電話】2922-2115

■あなたを必要としている人がいます
民生委員は身近な相談相手として地域住民に寄り添うことのできる心強い存在です。
また、民生委員も一人ではなく、困ったときに頼れる仲間がたくさんいます。
相談しながら、無理のない範囲で地域のために一緒に活動してみませんか?
地域にはあなたを必要としている人がいます。

問合せ:地域福祉センター
【電話】2922-2115