- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県加須市
- 広報紙名 : 広報かぞ 2025年5月号
【熱中症は他人事じゃない】
熱中症は、高温・多湿な環境で、体温調節の機能がうまく働かず、体内に熱がこもってしまうことで起こります。重症化すると生命に関わるため、熱中症になりやすい小さなこどもや高齢者、持病のある方などは特に注意が必要です。
近年の気候変動に伴い、夏場は災害級の暑さが続き、熱中症のリスクが増加しています。市内でも搬送者数は増加しており、特に、梅雨明けなど急に気温が上がり始める頃に多くなっています。
「5月に熱中症対策なんて早過ぎる」と思った方もいるかもしれません。しかし、夏本番前の5月から適切な対策をすることで、リスクを減らせます。万全の準備で夏を迎えられるよう、これを機に熱中症対策について考えてみませんか。
命に関わる熱中症も、対策次第で防げます。
◆梅雨明けから搬送者が増加
◆屋内は大丈夫と誤解してませんか?
【これだけは知ってほしい!熱中症予防のポイント】
大塚製薬株式会社※
ニュートラシューティカルズ事業部 大野高裕さん
※包括連携協定を締結し、熱中症対策などで連携しています。
◆夏本番前に汗をかく練習を
「去年も暑かったけど大丈夫だったから」と過信せず、規則正しい食事や睡眠などの体調管理に加えて、必要な熱中症対策を知り、夏本番に備えましょう!熱中症を他人事ではなく、自分事として考えてほしいですね。
○POINT1 のどが渇いていなくてもこまめな水分・塩分補給
汗をかくためには体の水分量の維持が欠かせません。汗と共に失われる塩分を補給することで、体に維持できる水分量を保つようにしましょう。大量に汗をかいた際は、0.1~0.2%の塩分、4~8%の糖質が含まれる水分補給が、体内吸収効率が良く、お勧めです。
コップ1杯の水を1日8回くらいの頻度で。こどもは発汗量(必要水分量)が多いため、成人よりもこまめな補給を。
○POINT2 入浴や運動を習慣に
体が急な暑さについていけず、十分に汗をかいて体温調節ができないと、熱中症リスクが上がります。屋外が心地いいと感じられる季節に軽く汗をかく運動から始めて、少しずつ運動量を増やしていくのがお勧めです。定期的な休憩を忘れずに。
30分程度のウォーキングなどから始めてみましょう。ぬるめのお風呂に少し長く入浴しても汗をかくことができます。
○POINT3 エアコン・扇風機の活用
無理な節電をせず、室温が28℃を超える場合、エアコンを使いましょう。「風量『自動』設定」「定期的なフィルター掃除」「扇風機などとの併用」が節電になります。
○POINT4 暑さを避ける工夫を
・暑い日や時間帯は無理な活動はしない
・日傘や帽子を使い、直射日光を避ける
・涼しい服装にする
【危険な暑さを事前にお知らせ 熱中症の警戒アラート】
※1…気温・湿度・放射熱などを加味した指標。県内には久喜や熊谷など8カ所の観測地点があります。
※2…県内全ての観測地点で暑さ指数が35に達する場合
※3…県内いずれかの観測地点で暑さ指数が33に達する場合
環境省が警戒アラートなどをLINEで配信します
※二次元コードは、本紙をご覧ください。
◆警戒アラートが発表されたら…
○当日までの準備・確認すること
・涼しく過ごせる環境の確保
・水分、塩分補給の準備
・高齢者、乳幼児など、熱中症になりやすい方への準備を確認
・翌日の運動、外出、イベントなどの中止や延期を判断
※市内公立小中学校では、警戒アラート発表時、次の対応を行います。
・熱中症特別警戒アラート…児童生徒は登校せず、オンライン授業を実施
・熱中症警戒アラート…屋外活動を原則中止
【市の取り組み紹介】
◆まちのクールオアシスandクーリングシェルター
6月1日から9月30日までの期間、外出時の一時休憩所として利用できる施設を「まちのクールオアシス」に指定しています。
また、「熱中症特別警戒アラート」が発表されたとき、暑さを一時的にしのぐ場所として利用できる施設を「クーリングシェルター」に指定しています。
※指定施設の一覧など詳しくは市ホームページをご覧ください
【熱中症かもしれないと思ったら…熱中症の症状と応急処置】
【熱中症対策セミナー】
大塚製薬株式会社の大野さんが講師を務めます。
とき:6月20日(金)10時~11時30分
ところ:市民プラザかぞ 視聴覚ホール
※熱中症対策品配布
【熱中症対策普及団体の募集】
熱中症になりやすい方の見守りや声かけなど、地域での対策強化に協力していただく「熱中症対策普及団体」を募集しています。
熱中症対策の情報を、市ホームページにまとめています
問合せ:いきいき健康医療課(加須保健センター内)
【電話】0480-62-1311