くらし 特集(1) 知らなかった!自治会のチカラ(1)
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- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県東松山市
- 広報紙名 : 広報ひがしまつやま 2026年2月号No.1156
表紙に掲載している写真は、皆さんの生活の中で自治会・町内会(以下自治会)が担ってくれている活動の一例(※)です。
皆さん、知っていましたか? 「自治会は大切だ」と言うけれど、どんな活動をしているのか分からない人もいると思います。今回の特集では、そんな自治会活動の疑問を少しだけ紐(ひも)解いてみたいと思います。
※民生委員・児童委員や地域の子ども会やシニアクラブ、各種団体と協力して行っているものもあります。
【そもそも自治会って、何だろう?他人事(ひと)?自分事!】
Q.自治会とは?加入した方が良いの?
A.自治会は、同じ地域に住む人たちが自主的に集まって「安心・安全で住みよいまちづくり」を目指す、住民による最も身近な自治組織です。自治会加入は義務ではありませんが、日々の暮らしの中で必要な関わりや、助け合いの視点からぜひ加入を検討してみてください。
Q.東松山市には、いくつ自治会があり、どのくらいの人が入ってるの?
A.121の自治会があり、加入率は61.8%(令和7年9月1日現在)です。
※1軒に2世帯が住み、加入としては1件と数えているケースもあるため、加入率は目安です。
Q.自治会の課題は?
A.アパートやマンションの増加による住環境の変化、共働き世帯や高齢者世帯の増加に加え、新型コロナウイルス感染症の影響で自治会の活動を休止せざるを得なかったことが重なったことで、加入率の低下や、イベント参加者の減少が顕著となりました。
イベントへの参加は、各自治会の工夫により回復傾向にありますが、加入率の低下は、役員の負担増加や担い手不足にも直結しており、大きな課題となっています。
Q.自治会がないとどうなるの?
A.自治会がなくなってしまった場合の弊害は、コミュニティの希薄化が進み、地域防災・防犯機能の低下、単身高齢者の安否が分かりにくくなるなど、多岐にわたります。皆さんに身近な例では、防犯灯(自治会が維持管理・費用負担)の設置や児童の登下校時の見守り、高齢者サロンの開催ができないなどです。自治会が子ども会やシニアクラブ等の地域団体を支援している場合は、団体の活動の継続が難しくなります。また、地域要望を取りまとめて市(行政)に届ける機能がなくなることで、地域課題の改善までにより長い期間がかかってしまいます。
Q.自治会は他人事?自分事?
A.自治会は任意団体ですが、この特集を通じて、他人事とせず「自分事」として活動内容や加入について考えるきっかけにしてください。
【自治会はどんなことをしているの?】
自治会は、主に右の「自治会活動の6本の柱」を軸に様々な活動を進めています。「あれっ?この活動も自治会だったんだ!」と思う人もいるのではないでしょうか。
活動内容は自治会により少しずつ異なりますが、私たちの生活の様々な場面を支えてくれています。
自治会は地域の実態に即した活動を、住民の皆さんが、協力しながら自分たちのために行う自治組織です。いわば、身近なまちづくりを行っているのです。
◆自治会活動の6本の柱(自分事!)
(1)災害に強いまちづくり
防災訓練・自主防災組織結成・自主防災組織リーダーの養成
(2)きれいなまちづくり
ごみゼロ運動など環境美化・花いっぱい推進・クリーンステーション管理
(3)安心・安全なまちづくり
こどもの見守り・防犯パトロール・防犯灯維持管理
(4)顔が見えるまちづくり
会員親睦イベント(お祭り・体育祭・敬老会など)
(5)助け合いのまちづくり
高齢者対象のサロンや見守り活動
(6)地域と市をつなぐ
地域の声や要望を市に届ける
【安心・安全なまちづくり】
◆泥棒が嫌がる地域とは?
日頃のあいさつや顔の見える関係性が築かれている地域は、犯罪が少ないと言われています。それは、地域の中で見慣れない人や不審者に気付けることが大きな力となり、犯罪を抑止しているからです!
例えば、高坂丘陵地区では「あいさつ運動」を実施し、地域の小・中学生によるポスターや標語募集を通じて「あいさつ」を習慣化する取組が根付いています。
また、高坂・高坂丘陵の2地区では地域の人が順番で青色防犯パトロールカーで巡回を行うなど、各地区で様々な防犯パトロールを実施しています。地域コミュニティの活性化こそが犯罪抑止につながり防犯力を高めます。
そのためには、日頃の活動が大切です。
泥棒が嫌がる地域は「コミュニティ力(りょく)が高い」地域です!!
【加入するメリットは?】
◆自治会連合会長へインタビュー
東松山市自治会連合会 若林茂(わかばやししげる)会長
自治会へ加入するメリットは、必要な情報が入りやすくなったり、隣近所の住民の顔が見える関係を築けたり、市に自治会を通じて様々な要望を提出することができるなど多岐にわたります。昨年の大分県佐賀関の大規模火災では、住民同士が声を掛け合いながら避難した様子が報じられました。地域に「共助」の精神が根付いていたからこそ、いざという時の助け合いにつながったと思います。隣近所を知らないと皆さんで助け合えないですよね。
よく「自治会加入のメリットは?」との質問を受けます。私たちは「自治会活動の6本の柱」を軸に、自治会独自の取組や各地区、連合会、さらには他団体と協同して、様々な活動を行っています。住民の皆さんが自治会活動の中でご自身の世代や生活スタイルに合った価値を見い出していただけると幸いです。
「共助は一日にしてならず」、日頃からのコミュニケーションの積み重ねが大切ですね。
