くらし 特集 農作物・生活環境に被害を及ぼす生物 ~正体は何だ!?~(2)

【イノシシから私たちを守ってくれている!埼玉県猟友会 東松山地区(東松山猟友会)】
本市では、イノシシによる農作物や人的被害の防止に向けて、市民からの相談を受け付けています。東松山猟友会(※)と緊密に連携しながら現地を確認し、猟友会の専門的な知見をもとにわなの設置等を実施しています。イノシシは警戒心が非常に強く、人の臭いにも敏感であるため、足跡や行動パターンに精通した経験者でなければ、効果的な捕獲は困難です。
引き続き猟友会との連携を強化し、地域の農業や生活環境を守るための取組を継続していきます。
※猟友会とは、全国の都道府県に設置された狩猟者を会員とした団体で、狩猟に関する活動や自然保護に取り組んでいます。東松山猟友会は、東松山市、滑川町、吉見町在住の会員で構成されています。

◆会長からの一言
○農業被害の減少に向けて
最近、市内でイノシシ等の出没情報が寄せられています。有害鳥獣による農作物の被害は、農業を営む方の意欲の減退による耕作放棄地の増加など深刻な影響を及ぼしています。東松山猟友会では、市から依頼を受けて箱わなを設置し、捕獲を実施しています。今後も農地を守る担い手として、出没情報に基づいて足跡の確認をし、農業被害の減少に取り組んでまいります。

○新たな仲間を募集中
狩猟は法定猟法により、狩猟鳥獣の捕獲等をすることを言いますが、その目的は様々で、ジビエを楽しむ、山、川、池、沼といった自然を体験しながら、鳥獣と出会う楽しみ、自らの知恵と腕を発揮し、愛犬や猟友とのチームワークで獲物を狩る楽しみがあります。
東松山猟友会では、会員の高齢化が進んでいることから、新たな担い手として新規入会会員を募集しています。入会後は、射撃の訓練や山野での行動、狩猟免許の更新など丁寧に協力指導いたします。興味のある人は、ぜひお声がけください。

問合せ:田幡さん
【電話】57-1533

【ピンチ!サクラが見られなくなるかも…!?クビアカツヤカミキリの被害が市内で拡大中】
サクラ、モモ、ウメ、スモモなどの樹木に侵入した幼虫が、樹の内部を食べて枯らしてしまいます。

◆成虫の特徴
・体長2.5~4cm
・前胸の背面が赤い
・体が黒くツヤツヤしている
・成虫は6~8月に発生
・1匹の産卵数が最大1,000個と他のカミキリムシに比べて多い
※特定外来生物に指定

◆こんなときは‼
○クビアカツヤカミキリを発見したら…
市販の殺虫剤を用いるほか、熱湯をかける、靴で踏みつぶす等の方法で駆除をお願いします。

○市内でフラスを発見したら…
環境政策課までご連絡ください。

問合せ:環境政策課
【電話】63-5006【FAX】23-7700

○被害で困ったら…
県環境科学国際センターホームページ「被害防止の手引」をご覧ください。

【野生動物~見分け方~】
◆アライグマ(アライグマ科)
・眉間に黒い筋
・尾は長く、縞しま模様がある
・足跡は5本の指がはっきり分かれている
※特定外来生物に指定

◆タヌキ(イヌ科)
・全体的に茶色
・尾は短い
・犬に似た足跡
※本市では駆除しません

◆ハクビシン(ジャコウネコ科)
・顔の中央に白い線がある
・尾は長い
・足跡は5本指で、丸みを帯びている

◆アナグマ(イタチ科)
・鼻の先端にかけて細長い
・尾は覆われ短くて太い
・足跡は横に広く、長い爪の跡がつく
※本市では駆除しません

※特定外来生物を生きたまま持ち運ぶ、飼う、別の場所に放すなどの行為は法律で禁止されています。

特集に関する問合せ:環境政策課
【電話】63-5006【FAX】23-7700