- 発行日 :
- 自治体名 : 埼玉県羽生市
- 広報紙名 : 広報はにゅう 令和7年4月号
Ogawa Hiroyuki 小川啓之さん
(西5丁目、39歳)
羽生のここが好き:まちなかの飲食店です。おいしい料理に加え、店内のにぎやかな雰囲気と、親しみやすい接客が、お気に入りです。
次の方へ:仲間の紹介で知り合いました。仕事に真面目で優しい方。市内で遺品整理業を営む、染谷まさしさんを紹介します。
■新たに挑んだプリントの仕事 人との縁に感謝を込めて
衣類の検品・補修会社で働く小川啓之さん。祖父の代から続く工場で、常務として衣類のプリント加工を担当しています。
幼い頃に家業を継ぐと決めた小川さんは、高校卒業後、アイロンを学びに、県外の他社へ就職。6年で技術を身に付け家業に戻ると、プレス加工の業務に携わりました。10年従事し、会社の先を見通したとき、新規事業の立ち上げを考えるように。33歳で、市内にある衣料縫製組合の仲間の会社から紹介され、プリント加工に挑戦することを決意しました。「一からのスタートでした。自分の代の柱を作るため、必死で学びました」
プリント加工の修行のため、4年間、仲間の会社に通い詰め、技術習得に専念しました。その後、自社に設備を導入。現在は、主に市内の縫製会社からの受注で、学校の体操着や制服にプリントを施しています。「インクの配分量など、職人の技術を要します。まだ力不足ですが、丁寧な仕事を心がけ、たくさんの方から受けた恩に応えていきたいです」と、思いを語ります。
小川さんは、絵を描くことが趣味です。休日はSNSで作品を発表し、創作活動に励んでいます。仕事仲間や友人から、「子どもを描いて」などと頼まれることも。「絵の活動を通じて、新たな交流も生まれました。仕事でも趣味でも、人とのつながりを大切にしたいです」