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■高齢者のワクチン接種
今年度から帯状疱疹ワクチンが定期接種となり、原則65歳の人に補助があります。これまでも50歳以上の人が自費で受けられましたが、年齢が上がるほど重症化しやすく後遺症も残りやすいため65歳となったようです。生ワクチン(水痘ワクチン)と不活性化ワクチンがありますが、70歳以上では不活性化ワクチンが推奨されます。費用の関係もありますので、かかりつけ医にご相談ください。肺炎球菌ワクチンも65歳の方が補助の対象です。
インフルエンザワクチンが始まっている頃と思います。8月の段階でコロナワクチンについては詳細不明です。高齢者がインフルエンザやコロナに罹患すると、肺炎の併発・基礎疾患の悪化のほか日常生活に支障をきたすリスクがあります。内服薬や吸入薬の治療もありますが、感染・重症化予防のためにワクチン接種が推奨されます。
RSウイルスは成人肺炎からインフルエンザと同程度に検出されます。公費補助はありませんが、肺疾患などの基礎疾患・免疫能低下の方はワクチン接種もご検討ください。
中1から高1の女子をご家族にお持ちの方、子宮頸がんワクチンを考えるようにお話しください。ワクチン接種でがんの原因となるウイルス感染を予防できる可能性が高まります。
医師 平野 博之