くらし 令和7年度 施政方針(1)

令和7年3月市議会定例会で、新年度の市政運営の考えと重点施策を盛り込んだ施政方針を発表しました。その概要を紹介します。

■一人ひとりが主役となり、幸せと生きがいを感じられるウェルビーイングなまちづくり

▽令和6年度を振り返って
昨年は、昭和29年の市制施行から70周年を迎えた節目の年でした。「なないろの笑顔咲かせる鴻巣市」をキャッチコピーとして、市民の皆さんや100を超える70周年記念事業PRパートナー事業者との連携のもと、様々な記念事業や冠事業を実施したほか、10月1日の市民の日には「市制施行70周年記念式典」を挙行しました。
これらの取組を通じて、これまで先人たちが築いてきた歴史や文化、まちづくりを振り返ることで、未来に向け、夢と希望に満ちたまちづくりを進め、次の世代へと継承していくことの大切さと責任の重さを改めて実感した一年でした。
また、未来を担う「のすっ子」たちが健やかで幸せに成長できる持続可能な地域社会を実現するため、5月5日のこどもの日に「こどもまんなか応援サポーター」を宣言しました。
本年3月には、本市におけるこども・若者施策に関する計画として「鴻巣市こども計画」を策定したところです。引き続き、こどもまんなか社会の実現を目指していきます。
さらに、令和6年度は、全市的なSDGsの推進に力を注ぎました。地域でのSDGs達成に向け、現在、81の事業者や団体が「こうのとりSDGsパートナー」に登録し、本市と連携した取組を進めています。7月に開催したSDGs未来会議では、市内8中学校の生徒が、SDGsの視点から地域課題について考え、持続可能なまちづくりに向けた提案を行いました。
これらの取組を通じて創出・拡大してきた市民や事業者、学校等とのパートナーシップを基盤として、本年1月25日には、こどもから大人まで楽しくSDGsを学べる「こうのとりSDGsフェスティバル」を開催し、5千人を超える方々に来場いただきました。
持続可能なまちづくりのためには、市民や事業者の皆さんと連携して取り組んでいくことが重要です。SDGsをより身近なものとして感じられる環境づくりを進めることで、多くの市民や事業者の皆さんがSDGs達成に向けた行動をスタートしていただけたものと考えています。

▽3つの基本理念に基づく令和7年度の市政運営
令和7年度の予算編成にあたっては、事業の重点化と優先順位の明確化、基金や国庫支出金および県支出金等の積極的な活用による財源確保や業務効率化を徹底するとともに「市長と語る地域懇談会」や「市長のまち探検」などを通じて把握した市民や事業者の皆さんのニーズにきめ細やかに対応することで、さらなる行政サービスの向上を目指します。
その上で、市政運営にあたっては、3つの基本理念のもと、第6次総合振興計画後期基本計画に掲げる6つの政策と全28の施策に係る全ての事務事業を着実に推進し、ウェルビーイングの向上を図っていきます。

▽ウェルビーイングなまちづくりを目指して
令和7年度は、平成17年10月の鴻巣市、吹上町、川里町の1市2町の合併から20周年となる節目の年です。
本市の人口は微減の状況にありますが、社会動態では平成27年から令和6年まで10年連続で転入超過が続いており、都市基盤の整備や交通の利便性向上、こども・子育て支援、教育環境の整備、福祉施策の充実など、新市建設計画を基礎とした「第6次鴻巣市総合振興計画」に基づく取組の成果が、着実に花開いていると考えています。
この流れをさらに加速させるべく、強い決意と覚悟を持って、新年度の市政運営を推進します。
本市のさらなる発展と飛躍に向け「市民と歩む新しい鴻巣」を基本姿勢に、各事業の着実な進捗を図り、誰一人取り残さない持続可能な市政運営を進めることで、市民の皆さん一人ひとりが主役となり、しあわせと生きがいを感じられるウェルビーイングなまちづくりに全力で取り組みます。
市民の皆様におかれましては、令和7年度においても、引き続き、格別のご理解とご支援、ご協力を賜りますようお願い申し上げます。